2015年度後期 国際機構法
講義の記録
10月1日 |
第1部 国際機構法前史 1. 「主権」概念誕生前 |
予習課題(9月26日掲載)
|
|
PPTで示した史料
|
|
参考までに…… 「国際法第一部」・「国際法第二部」を履修していることを前提に講義するのは既にお伝えしたとおりです。未履修の人は、たとえばedXのInternational Lawを履修することも考えてみてください。Certificateをもらわなくて良いのであれば無料です。 |
|
10月6日 | 2. 「主権」概念誕生とその後 |
予習課題
参考文献
|
|
10月8日 | 3.機構の初期形態 背景・機能・法的地位 |
予習課題 |
|
10月13日 | 4. 枢軸国の国際秩序構想 |
予習課題
|
|
追記 上記課題文(修正済)の1942年9月1日海軍調査課「大東亜共栄圏論」(要PW 本日の講義で伝えたPWです。)と、本日の講義の最後に少し触れた1944年8月23日田畑茂二郎『国家平等理論の転換』を読むと、本日の議論の内容がより深く理解できるはずです。 |
|
10月20日 | 5. United Nationsの国際秩序構想 |
予習課題 |
|
10月22日 | 第2部 国際機構の活動例――国際法第一部・第二部で扱われていない例から 1. 経済(1) 通商 |
予習課題 WTOという国際機構がどのような役割を果たしているか(通商に関する実体規則のみ存在し、WTOという国際機構がなければどうなるか)を考えながら、以下の文献を読む。
関連条約 参考資料
|
|
10月27日 | 2. 経済(2) 投資 |
予習課題 ICSID等の国際機構・国際的機関がどのような役割を果たしているかを調べてくる。法的地位の異なるものが混ざっているが、どのように異なるか、なぜ異なるのか(なぜ異なっていても構わないのか)、考えてくること。
|
|
講義で言及した資料
|
|
10月29日 | 経済(3) 通貨・金融 |
予習課題 IMF等の国際機構・国際的機関がどのような役割を果たしているかを調べてくる。投資の場合と同じく、法的地位の異なるものが混ざっているが、どのように異なるか、なぜ異なるのか(なぜ異なっていても構わないのか)、考えてくること。
|
|
11月5日 | 4. 開発 |
予習課題 国際復興開発銀行等の国際機構が果たす役割を調べてくる。特に、以下に示される様々な機構の機能がどのように異なるか(どのように役割分担されているか)を考える。
参考文献
|
|
11月10日 | 5. 労働 ILO |
予習課題 労働者の地位・権利について、ILOはどのような役割を果たしているか。以下の具体例を見て、どのような方法でILOが労働者の権利実現を図っているか、そしてそれはどの程度効果的か、考えてくる。
参考文献
|
|
11月12日 | 6. 保健 WHO |
予習課題 以下の資料を見て、エボラ対策を例に、WHOがどのような役割を果たしており、どのような法的手段を有しているかを調べてくる。また、関連する安全保障理事会決議についても示された問題について考えてくる。
|
|
11月17日 | 第3部 国際機構法総論 1. 成立・法人格 |
予習課題 以下の諸機関について、これらが「国際機構」であるかどうかを講義中に議論します。サイトをざっと見てきてください。 |
|
参考文献 国際機構に類似する国際機構でないもの様々な形態
|
|
11月19日 | 2. 参加 |
予習課題 |
|
11月26日 | 3. 内部構造 |
予習課題 |
|
11月27日 (火曜時間割) |
4. 意思決定制度 |
予習課題 |
|
12月1日 | 5. 権限(1)――権限の根拠と限界 |
予習課題 |
|
12月3日 | 6. 権限(2)――規範(派生法)定立 |
予習課題 |
|
12月8日 | 7. 権限(3)――規範内容実現 |
予習課題 |
|
12月15日 | 8. 国家の側から見た権限論(1)――構成国の誠実協力義務 |
予習課題 |
|
12月17日 | 9. 国家の側から見た権限論(2)――国際機構設立文書 「普通の」条約との異同 |
予習課題 |
|
12月24日 | 10. 国家の側から見た権限論(3)――免除 |
予習課題 |
|
1月5日 | 11. 責任(1)――国際機構の責任 特に帰属について |
予習課題 |
|
1月7日 | 12. 責任(2)――国際機構に関する責任 |
予習課題 |
|
1月19日 | 13. 紛争処理 |
(予定を少し変更し、紛争処理は今回のみとして、次回は「15. 消滅と承継」を14.として扱います。) 予習課題 |
|
1月21日 | 14. 消滅と承継 |
予習課題 |
|
期末試験 1月28日 |
問1 ごく基礎的な問題で、みなさん良く出来ていました。国家間の合意により成立し、独自の国際法人格を有する国際機構と、国際機構の単独行為により設立される当該機構の(補助)機関とを区別できるかどうかの問題です。
問2 講義においても、また試験当日にも説明したとおり、ICCについては何も知らないという前提で、この講義で学んだ知識と理解とを活用して未知の問題に対してどのように理論構築をすることが出来るかを問う問題です。大変うれしいことに、この問題についてもみなさん良く出来ていました。 当該安保理決議(決定)の拘束性、国連憲章103条の問題を踏まえた上で、試験問題に示されているICC規程の関連条文との関連で当該安保理決議がどこまでのことを要求しているか(安保理決議の解釈問題)、また、安保理による権限濫用を主張するとすればどのような論理構成が可能か(ロッカビー事件・国連経費勧告的意見の応用)、が中心となります。問題のありかが正確に理解できておれば、それに対してどのような回答を与えたかに関わらず高く評価しています。 |