2011年度後期 国際機構法

講義の記録
 

シラバス(2011年9月20日掲載)

 

 

授業アンケート


10月11日 国家主権の誕生

配布資料

次回への予習課題

  • HAMAMOTO, "International Law..." A, Bのみ (=para. 39まで)
  • イスラム圏・アフリカについては予習課題を出しません。関心があれば、シラバスの「参考文献」からいくつか読んでおいて下さい。
10月14日 国家主権を知らない世界

配布資料

次回への予習課題

  • 太寿堂鼎「国際先占原則の成立と展開」太寿堂鼎『領土帰属の国際法』(東信堂、1998年)(初出、法学論叢61巻2号〔1955年〕)
10月18日 植民地化と国際法の萌芽

配布資料

次回への予習課題

  • 平田雅博「鉄道・運河・通信網の形成」、宮地正人「国際会議と国際条約」歴史学研究会(編)『講座世界史4 資本主義は人をどう変えてきたか』(東京大学出版会、1995年)
10月21日 国際安全保障体制の萌芽 ウィーン体制

配布資料

次回への予習課題

 10月11日欄にあるHamamoto...の "C. Encounter with European International Law"のうち、中国を中心に。

10月25日 ヨーロッパ公法の拡大 中華帝国から見た万国公法

配布資料

関連リンク

次回への予習課題

 前回と同じ資料の、日本を中心に。

10月27日 さらに東へ 万国公法と日本政治体制の再編

配布資料

関連資料

 本日の講義で扱った問題のうち、領土についてはシラバスの参考文献に挙げていませんでした。まず参照すべきものは、

  • 国際法事例研究会『日本の国際法事例研究(3) 領土』(慶應通信、1990年)

です。

次回への予習課題

それぞれの全体に目を通しておくこと。日本語で参照したい場合は、シラバスに記した条約集を見るとよい。

10月28日 “The Great War”の衝撃 初の平和機構・国際連盟

配布資料

関連資料

 本日の講義で比較したのは、次の曲・演奏です。いずれも、ナクソス・ミュージック・ライブラリーを利用しました。

次回への予習課題

  • 常設国際司法裁判所規程(Statute of the Court)  リンク先の上から3番目「Statute and Rules of Court, First Edition, Series D. No.1, 1926」の中に含まれています。日本語で参照したい場合は、シラバスに記した条約集で「国際司法裁判所規程」を見てみて下さい。完全に同一ではありませんが、ほぼ対応しています。

 国際連盟規約・不戦条約・常設国際司法裁判所規則を読み、どのような紛争が発生した場合にどのような手続で紛争を処理することとされているかを把握しておく。理解できない点があれば、どこが理解できないか、明確にしておく。

11月1日 「法による平和」 初の常設国際裁判所PCIJ
配布資料 なし

次回への予習課題(次回は2回予定分を1回で扱う上、予習のための時間的余裕もあるため、やや多めです)

11月11日 イデオロギー大国米ソの登場 ILO・委任統治制度

配布資料

次回への予習課題

 英文資料については、特に読んでくるべき部分に印を付けている。

関連リンク

11月15日 自分には関係ない 連盟安全保障体制の崩壊 満州・エティオピア

配付資料

次回への予習課題

  • 田畑茂二郎「ナチス国際法学の展開とその問題史的考察」外交時報926号(1943年)
  • 第二次大戦の開戦経緯につき復習しておく。

次々回への予習課題

11月17日 DiktatからLebensraumへ ナチスドイツの国際秩序構想

配付資料

次回への予習課題

 11月15日「次々回への予習課題」参照

11月18日 国家平等の下での覇権? 大東亜共栄圏構想
配付資料 なし

次回への予習課題

 次回講義は11月29日(火)で、「米盟主の自由化 United Nationsの国際秩序構想(1) 経済」と「大戦遂行体制の制度化 United Nationsの国際秩序構造(2) 安全保障」とを併せて議論します。

次々回(12月2日)への予習課題 しばらく時間が空きますので、次々回分も示しておきます。

以下の各機構について、成立の経緯・目的・機構的構造(どういう機関が内部にあるか)を調べ、なぜこれらの全てが必要と考えられたか、役割の重複はないか、を考えておく。

11月29日 大戦遂行体制の制度化・米盟主の自由化 United Nationsの国際秩序構想

配布資料 なし

次回への予習課題 11月18日参照

受講生への注意

 以前の講義の際に伝えましたように、予習課題資料について受講生から質問が出ない場合は、当該資料については(少なくとも主観的には)十分理解しているとの前提で講義をしています。講義は、予習課題を前提にしてさらに深くつっこんで考える場であって、予習課題に書かれていることを口頭で改めて解説する場ではありません。予習課題について理解できないところがあれば、講義や掲示板で質問してください。

12月2日 東西対立下のヨーロッパ再編 CoE/NATO/ECSC/EEC

配付資料

追加資料

 本日言及したvan Gend en Loos事件とCosta事件については、以下を参照してください。

  • 中村民雄・須網隆夫(編著)『EU法基本判例集(第2版)』(日本評論社、2010年) 〔判例1,2〕
  • 伊藤洋一「ヨーロッパ法 1〜4」法学教室263号〜266号(2002年)
(12月2日掲載)

12月13日(火)「国際機構の自立 国連損害賠償勧告的意見」予習課題

  • 国連損害賠償勧告的意見
    • 国際機構が国際法人格を有するとは、どういうことか。
    • どのような条件が充たされれば、国際機構に国際法人格が認められるか。
    • 日本語での要約・解説と照らし合わせながら、勧告的意見原文に挑戦してみよう。
      • 松井芳郎(編集代表)『判例国際法(第2版)』(東信堂、2006年)〔判例26〕
      • 小寺彰ほか〔編〕『国際法判例百選(第2版)』(有斐閣、2011年)〔判例38〕

12月16日(金)「国際機構の権限拡大 朝鮮戦争から平和維持活動へ」「国際機構の限界 国連経費勧告的意見の理論と現実」

  • 国連憲章 第7章を熟読
  • 国連総会決議377(V)「平和のための結集 (Uniting for Peace)」決議(前文と"A"のみでよい。日本語訳は条約集参照)
  • 国連経費勧告的意見 特にpp. 168-170.
    • 国際機構の行為に有効性が「推定」されるとは、どういうことか。
    • その推定は覆すことが可能か。可能であれば、どのようにして?
    • 日本語での要約・解説
      • 勧告的意見の構造
      • 『判例国際法(第2版)』(上掲)〔判例143〕
      • 『国際法判例百選(第2版)』(上掲)〔判例42〕

12月19日(月)「新国際経済秩序の挫折と開発援助の変化 途上国への対応」「グローバル化への世界(先進国?)的対応 GATTからWTOへ」

12月22日(木)3限に補講予定でしたが、位田隆一教授・初宿正典教授による法学会講演会がこの時間に開催されます(第四教室)ので、そちらに出席してください。
12月13日 国際機構の自立 国連損害賠償勧告的意見

配付資料

次回への予習課題

 12月2日の欄参照

12月16日 国際機構の権限拡大 朝鮮戦争から平和維持活動へ 国際機構の限界 国連経費勧告的意見の理論と現実

配付資料

 なし

次回への予習課題

 12月2日の欄参照

12月20日(火)への予習課題

12月20日 グローバル化へのヨーロッパ的対応 ECからEUへ

配付資料

(12月20日掲載)

1月10日(火) グローバル化へのアジア的対応 ASEANの変化とAPEC

 予習課題

1月13日(金) 多国間主義の行き詰まりと二国間協定の叢生

 予習課題

  • シラバス掲載参考文献の荒木一郎論文(『国際問題』 学内ネットワークからダウンロード可)
  • WTOドーハラウンドおよびTPPに関する報道を調べ、シラバス予習課題への回答を考えてくる。

1月17日(火) 国際法の「民営化」? ドーピング規制を例に

 予習課題

1月19日(木) 補講 国際秩序の「憲法化」 その意味と無意味

 予習課題

  • これまでに学んだことを前提に、シラバス予習課題の最初の問について回答を考えてくる。
1月10日 グローバル化へのアジア的対応 ASEANとAPEC

配付資料

講義で参照した資料

次回講義への予習課題 12月20日の欄参照
1月13日 多国間主義の行き詰まりと二国間協定の叢生

配付資料

次回講義への予習課題 12月20日の欄参照
1月17日 国際法の「民営化」? ドーピング規制を例に

配付資料 なし

次回講義(補講 1月19日(木)3限 第6教室)への予習課題 12月20日の欄参照
1月19日 国際秩序の「憲法化」 その意味と無意味
配付資料 なし
2月15日 期末試験

 

授業アンケート

期末試験時にアンケート用紙を配布し、答案提出時または事後に回収。手法・内容とも学部共通。

アンケート用紙受領者数 33

回答者数 12(2回生9名、3回生3名、全員法学部生)

読み取り不可・未記入欄があるので数字に多少の誤差あり。

Q1 この講義への出席率は、おおむねどれくらいですか。
100-91%
4
33.3%
90-75%
1
8.3%
74-50%
2
16.7%
49-25%
1
8.3%
24-0%
4
33.3%
Q2 この科目の予習・復習などに積極的に取り組みましたか。
積極的である
1
8.3%
どちらかといえば積極的である
3
25.0%
どちらともいえない
4
33.3%
どちらかといえば消極的である
0
0.0%
消極的である
4
33.3%
Q3 講義の内容は計画的で理解しやすかったですか。
そう思う
3
25.0%
どちらかといえばそう思う
4
33.3%
どちらともいえない
2
16.7%
どちらかといえばそう思わない
2
16.7%
そう思わない
1
8.3%
Q4 教員の話し方は明瞭で聞き取りやすかったですか。
そう思う
7
58.3%
どちらかといえばそう思う
3
25.0%
どちらともいえない
2
16.7%
どちらかといえばそう思わない
0
8.6%
そう思わない
0
8.6%
Q5 この講義を聴いてこの科目への興味が増しましたか。
そう思う
5
41.7%
どちらかといえばそう思う
2
16.7%
どちらともいえない
1
8.3%
どちらかといえばそう思わない
2
16.7%
そう思わない
2
16.7%
Q6 教材(教科書・配付資料)は適切でしたか。
そう思う
1
8.3%
どちらかといえばそう思う
4
33.3%
どちらともいえない
3
25.0%
どちらかといえばそう思わない
3
25.0%
そう思わない
1
8.3%
Q7 この講義に対する総合評価はどうですか。
良い
4
33.3%
どちらかといえば良い
3
25.0%
どちらともいえない
3
25.0%
どちらかといえば悪い
1
8.3%
悪い
1
8.3%

Q8 この講義の良い点について、自由に記載して下さい。

Q9 この講義で改善して欲しいと思う点について、自由に記載して下さい。