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2002年度前期 国際法概論

講義資料


 基本的にPDFで提供します。必要ならAcrobat Readerをインストールしてください。

 著作権の観点から問題があり得るもの以外はここからダウンロードできるようにしています。

 講義シラバス 初回講義で配布したものです。必ず読んでおいてください。

4月12日 レジュメ
 配付した安全保障理事会決議1402, 1403は国連サイトで入手できます(英語フランス語)。米国の安保理報告(国連文書番号S/2001/946)こちら
 講義で「今日出る」と言っていた新・横田基地訴訟最高裁判決は、最高裁サイトで入手できます。「判例情報」→「最近の主な最高裁判決」に進んでください。
 次回講義の予習用に、太寿堂鼎「北方領土」太寿堂鼎ほか編『セミナー国際法』(東信堂、1992)と芹田健太郎『島の領有と経済水域の境界画定』(有信堂、1999)(竹島関連部分)を配布しました。
 
4月16日 レジュメ資料
 配付資料の「イルクーツク宣言」は外務省サイトで入手できます。
 次回講義の予習用に、田畑茂二郎『現代国際法の課題』(東信堂、1991)から、「三 植民地体制の崩壊と民族自決権」(初出、法セミ186号(1971))を配布しました。
 
4月19日 レジュメ資料
 配布した国連安保理決議・総会決議のいくつかは、上記の国連サイトで入手できます。そこで入手できないものについては、Yearbook of the United Nationsを参照してください。人社系図書館・国連寄託図書館(経済経営研究所図書室内)にあります。
 小学館百科事典(DVD版)より、「バントゥスタン」「キプロス問題」も配布しました。
 次回講義の予習用文献一覧
 例題配布を始めました。試験のページでダウンロードできます。
 
4月23日 レジュメ資料
 高橋和夫『アメリカとパレスチナ問題』(角川、2001)から年表を配布しました。
 
4月26日 レジュメ資料
 次回講義の予習用に、田畑茂二郎『国際法T』306-317頁(有斐閣、新版、1973)と位田隆一「開発の国際法における開発途上国の法的地位」法学論叢116巻1〜6号612-620頁(1985)を配布しました。配布コピーに記された田畑の本の出版年は誤りです。
 
4月30日 レジュメ資料
 講義中に見たさまざまな絵画はArtchiveというサイトで見ることができます。
 19世紀末から20世紀初頭の思想的・社会的背景の理解のためには、ジョル『ヨーロッパ100年史』(みすず書房、品切? 人社図にあり)、ツヴァイク『昨日の世界』(みすず書房)、トゥールミン・ジャニク『ウィトゲンシュタインのウィーン』などがいい手がかりになります。あるいは、サムソン編『世紀末とナショナリズム(西洋の音楽と社会 第9巻)』(音楽之友社)も有益です。
 ちょっと変わったアプローチとしては、モーリス・ラヴェルの「ラ・ヴァルス」を聴き込んでみるというのも面白いかもしれません。クリュイタンス、ミュンシュ、デュトワなどなど、優れた演奏がたくさんCDになっています。
 次回講義の予習用資料。次回講義には必ず持参してください。
 
5月 7日 レジュメ資料(当日配布分)
 次回講義の予習用に杉原高嶺ほか『現代国際法講義』(有斐閣、第2版、1995), pp. 73-80を配布しました。
 
今後の方針
 これからの講義は事例をたくさん用いますので、今まで以上にきちんと予習してきていることが必要になります。そこで、それをチェックする意味も込めて、次回以降の講義ではいろいろな問題(言葉の定義、先例の事実関係、……)について受講生を指名して答えてもらうようにしますので、そのつもりで準備してきてください。
 ここのところ講義が単調になり雰囲気が「だれて」きましたので、講義をanimateすることも目的としています。
 
5月10日 休講(学会出席のため)
 
5月14日 レジュメ資料
 講義で紹介したアイヒマン事件の記録映画は"Un spécialiste"です。コスタ−ガヴラスの映画「アーメン」はまだ日本では放映されていないようですね。参考までに、こちら
 次回講義の予習用に、平覚「国家の裁判権免除」『平成9年度重要判例解説』、廣部和也「米軍に関する裁判権免除」『平成10年度重要判例解説』、新横田基地訴訟最高裁判決(最高裁のサイトで入手可)、道垣内正人「制限免除主義による裁判権の肯定」『平成12年度重要判例解説』を配布しました。
 
5月17日 レジュメ資料
 次回講義の予習用に、平覚「国内法の域外適用の制限――ティンバーレン事件――」『国際法判例百選』(有斐閣、2001)、松下満雄「私的独占事件における独占禁止法の域外適用〔エム・ディ・エス・ノーディオン事件〕」『独禁法判例・審決百選 第6版』(有斐閣、2002)、「EC競争法の域外適用」山根裕子『ケースブックEC法』(東大出版会、1996)を配布しました。
 
5月21日 レジュメ資料
 次回講義の予習用に、坂元茂樹「国際法からみた『不審船』事件」世界2002年3月号を配布しました。
 
5月24日 レジュメ資料
 日本の領海等の図については、海上保安庁のページを見てください。
 Tudor朝イングランドとFelipe II世のスペインとの関係については、やはりトレヴェリアン『イギリス史 2』(みすず書房)からまず読むべきでしょう。
 DVDにもなっている、ケイト・ブランシェット主演の「エリザベス」は実に面白い映画ですが、Mendoza事件(に範をとった架空の事件?)の扱いが史実と異なりますので、その点にご注意を。
 次回講義の予習用に、真山全「アキレ・ラウロ号事件」太寿堂鼎ほか編『セミナー国際法』(東信堂、1992)、山田中正ほか「『みなみまぐろ』事件仲裁裁判所判決について」ジュリスト1197号(2001)、海上航行の安全に対する不法な行為の防止に関する条約の英語正文を配布しました。なお、いわゆる「テロ」関係の条約については、国連が特別にページを作ってくれています(英語フランス語)。
 
5月28日 レジュメ
 次回講義の予習用に、田畑茂二郎・石本泰雄編『ニューハンドブックス 国際法』(有信堂、第3版、1998)から、安藤仁介「外交的保護」「外国人財産の国有化」、川岸繁雄「コンセッションの破棄」「国際投資の保護」を配布しました。
 
5月31日 レジュメ資料
 次回講義の予習用に、中川淳司「戦後補償訴訟と国際法」法学教室238号(2000)、小畑郁「戦争被害に対する個人の賠償請求権」『平成12年度重要判例解説』を配布しました。
 
6月4日 レジュメ資料
 次回講義の予習用に、太寿堂鼎「国際犯罪の概念と国際法の立場」ジュリスト720号(1980)、藤田久一『国際法講義 U』(東京大学出版会、1996)の「犯罪人引渡し」の箇所を配布しました。
 
6月7日 中間試験
 
6月11日 レジュメ
 
6月14日 レジュメ資料
 いやあ、早めに講義を終えたのは正解でしたねえ。
 今日少し触れた「観察の理論負荷性」については、村上陽一郎『新しい科学論』(講談社ブルーバックス、1979)と内井惣一『科学哲学入門』(世界思想社、1995)とを参照してください。
 
6月18日 レジュメ資料
 講義と直接の関係はありませんが、フランスのバカロレア試験哲学問題の訳を配布しました。あなたならどう回答しますか?
 次回講義の予習用に、安藤仁介「自由権規約委員会――人権関係条約に対する留保について――」国際人権6号(1995)を配布しました。
 
6月21日 レジュメ
 7月5日の講義の予習用に、藤田久一『国際法講義 U』の「国際責任」の箇所を配布しました。
 
6月25日 レジュメ資料
 
6月28日 レジュメ
 授業評価アンケート 結果を事務から受け取り次第、公表します。
 今日は「例題」を作成するのを忘れていました。すみません。
 7月2日の講義の予習用に、浅田正彦「同時多発テロ事件と国際法上の自衛権」法学セミナー567号(2002)を配布しました。
 
7月2日 レジュメ資料
 資料として「一からわかる・国際刑事裁判所」朝日新聞2002年6月26日朝刊、川口外務大臣の国際刑事裁判所規程発効に関する談話を配布しました。
 法解釈一般に関する最近の文献としては、平野・亀本・服部『法哲学』(有斐閣アルマ、2002)が便利です。
 
7月5日 レジュメ
 資料として、日本赤軍送還事件・東京地方裁判所判決2002年1月15日判例時報1782号162頁以下(国際法に関連する部分のみ)、および、国連国際法委員会・国家責任条文草案(英語。フランス語版はこちら)を配布しました。
 次回講義の予習のために、1905年日韓協約に関する李・坂元論文・世界1998年7月、8月、9月号、および、田畑茂二郎「国際法におけるユス・コーゲンス」『現代国際法の課題』(東信堂、1991)所収(初出、法学セミナー190号)を配布しました。
 
7月9日 レジュメ
 吉田洋一『零の発見』(岩波新書、初版1939、改版1979)は必読です。
 ルイス・キャロル「亀がアキレスに言ったこと」の日本語訳(永江良一)はこちらで読むことができます(英語原文へのリンクもあり)。また、ホフスタッター『ゲーデル、エッシャー、バッハ、あるいは不思議の環』(白揚社)の中には柳瀬尚紀訳があります。
 パルメニデスやゼノンなどと「無」とについては、冨田恭彦『科学哲学者柏木達彦の冬学期 原子論と認識論と言語論的転回の不思議な関係、の巻(ナカニシヤ出版、1997)が面白いのではないでしょうか。くわえて、同『科学哲学者柏木達彦の番外編 翔と詩織、あるいは、自然主義と基礎づけ主義をめぐって、の巻(ナカニシヤ出版、2002)もおすすめです。とにかく、このシリーズは面白い。
 
7月12日 レジュメ資料
 次回講義の予習のために、高田映「人種差別撤廃条約の私人間適用」『平成11年重要判例解説』を配布しました。
 
7月16日 レジュメ資料
 最終回。われわれの日常が国際関係にいかに関わっているか、ということを考え直すきっかけになれば、と思います。