法科大学院・公共政策大学院 2023年度後期 EU法

講義の記録

講義の概要

10月3日

第1回 EU法の手引き/欧州統合史

予習課題

  • 講義概要に記した、「EUに関する本(新書程度でよい)を1冊」

講義配付資料

10月17日 第2回 EUの機構的構造・立法過程

予習課題 かなり量が多いが、2週間あるのでじっくり読んでくること。EU条約EU運営条約の該当条文もしっかり読んでおくこと。もちろん、必要に応じて日本語の条約集も活用されたい。

前回の積み残し分も扱うので、第1回講義の配付資料も持参すること。投影はしない。

10月24日 第3回 EU法の直接適用可能性
【お願い】補講日程調整にご協力ください。Westlaw JapanおよびKULASISでお知らせしていますので、そちらを確認してください。

予習課題 

  • 佐藤幸治『日本国憲法論(第2版)』(成文堂、2020年)第1編第3章第2節I, II
     他の憲法教科書の同じ箇所でも構いません。ただし、私の知る限り、憲法教科書の中ではいまだに佐藤のがこの論点については最も詳細です。
  • 酒井啓亘ほか『国際法』(有斐閣、2011年)第4編第5章
     これも他の国際法教科書の同じ箇所でも構いませんが、やはり、この論点についてはこの教科書が最も詳細です。
  • 判例集1
    この判決については講義で英文を参照しますので、英文を用意しておいて下さい。日本語の判例集を読んだ後で、重要と思われる箇所については英文も読んでおいてください。オリジナルは仏文なので、読める人は仏文も読んでおいて下さい。

EU裁判所判決文の探し方

  • 裁判所サイトを開く
  • 出てきたページ中ほどの"Search for a case"の"Case no"に事件番号(判例集1であれば26/62)を入力して検索
  • JudgmentのCuria欄のPDFから選択すると、公式判例集のPDFが出てくる。
  • EUR-Lexの欄のアイコンをクリックすると、一旦EUR-Lexの該当ページに飛ぶ。そこからもダウンロード可能である。

 今回は事件番号がわかるので上の探し方で足りるが、事件番号がわからない場合は、裁判所サイトの上の方にある"Case-law"タブから"Search form"を選択して、持っている情報に基づいて検索する。

  • 判例集4, 5, 14
    この3つについてはざっと目を通しておくだけで結構です。

参考文献(さらに深めるために)

  第4回 EU法の優越性

予習課題

参考文献(さらに深めるために)

  • 伊藤洋一「EC法の国内法に対する優越(1)〜(3)」法学教室264, 265, 266号(2002年)
  • 伊藤洋一「EC法の優越とフランス憲法規範」慶應法学12号(2009年)
  • 中西優美子「PSPP決定をめぐるドイツ憲法裁判所とEU裁判所間の対話」自治研究95巻5号(2019年)
  • 中西優美子「EU司法裁判所の先決裁定に対するドイツ連邦憲法裁判所のPSPP判決」自治研究97巻3号(2021年)
  • M本正太郎「なぜ条約が憲法に優位するのか――ベルギーとルクセンブルクの実践」伊藤洋一(編)『裁判官対話』(日本評論社、2023年)
11月1日
(補講)
第5回 EU裁判所
予習課題
補講欠席者用課題 11月7日までに提出してください。
11月7日 第6回 EUと人権・民主主義

予習課題

予習課題に黄色で記した資料は、Westlaw/KULASISで配布します。

11月16日
(補講)
第7回 EUの対外関係

予習課題

前回の積み残しを終えてからこちらに進みます。

補講欠席者用課題

本日の講義で配布した問題です。次回以降の実体法講義の前提になりますので、全てに回答できるか確認してください。これまでの予習課題および判例集を読んでも理解できないことがあれば、次回講義までに質問してください。