2014年度前期 演習(国際機構法)
ゼミの概要
追記(2014年2月18日(火)) 4月の初回ゼミまでの課題に2つ追加があります。これ以降、追加の予定はありません。
1.前回の問題・書面読み 前回(2013年度)の問題はこれです。 前回大会に参加した各チームが提出した書面はネット上で見ることができます。 京大チームは"Lauterpacht"というチーム名でした。アジア・太平洋予選では京大チームの書面が最優秀に選ばれましたので、今回参加の各チームはこれを基準に準備してくるものと思われます。したがって、皆さんもこれを上回る書面を作成する必要があります。4月のゼミ開始までに、昨年度の問題と京大チームの書面とに目を通してきてください。内容は十分に理解できなくとも、大体どのようなものなのか感じを掴んでおけばとりあえず結構です。
2.4月の初回ゼミの準備 初回のゼミでは、2014年度の問題を基に、どういう論点があるのかを明らかにし、何を調べるところからまず着手しなければならないのかを議論します。そのつもりで問題を読み込んできてください。 |
追記(2014年2月14日(金)) ゼミに参加する学生(オブザーバー含む)は、4月のゼミ開始までに、以下の準備をしておいてください。 1.国際投資法の予習 まずは、
を読んで基礎を押さえてください。その上で、
を読み、具体的にどのような紛争がどのような形で生じるのかを理解してください。ゼミ開始までに、連載事例の全てに目を通してきてください。まだ何も学んでいない現段階で内容を深く理解するのは無理ですが、どういう事例があるのかだけでも知っておいてください。 これら仲裁判断例の要約と解説とを読んでいくと、知らない概念や用語に頻繁に出会うことと思います。上記の教科書を見て疑問を解決しておいてください。さらに詳しく知りたい場合には、以下が役に立ちます。
2. 英語の準備 英語が得意な人は、自分なりのやり方で準備しておいてください。ここでは、あまり得意でないと自覚している人向けに指示をします。
2-1. 読む練習 第185回国会提出条約の中の投資協定(最初の5本)のうち、どれか一つ選び、英正文と日本語訳とを照らし合わせながら読み、どのような英語表現が用いられているかを学ぶ。ついでに、もう一つどれか選び、最初に読んだものとどこが同じでどこが違うか比較してみるとおもしろいでしょう。 そして、どんな記事でもいいので、毎日必ず英語のニュース記事を読むこと。最初は短いものを一日一つで構いませんが、少しずつ量を増やしていってください。何を読めばいいか見当がつかないのであれば、まずはNY Timesの日本関連の記事が読みやすいでしょう。
2-2. 聞く練習・話す練習 何より、NHKラジオ英会話・入門ビジネス英語・実践ビジネス英語を毎日。 加えて、日本語のラジオ・テレビをしばらくやめて、その時間を全て英語ニュースを聴くのに当てるといいでしょう。「ながら」で構いません。
3. 問題読み 2014年度FDI Mootの問題は既に発表されています。ゼミ開始までに全部読んできてください。もちろん、十分には理解できないはずですが、理解する努力はしてきてください。 |
追記(2013年12月6日(金)) このゼミへの参加を検討している人は、以下の諸点に留意して下さい。基本的に、説明会で述べたことと重複します。
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科目 |
国際機構法 |
担当教員 | M本正太郎 |
曜日 | 金 |
演習題目と目的 | 模擬投資仲裁(FDI Moot) |
FDI Mootは、世界数十カ国から学生が参加し、ある架空の事例について立論および弁論技術を競う模擬仲裁大会である。それへの準備および参加を通じて、関連法分野の理解を深めることはもとより、職業上の議論を英語で行う能力、および、チームで一つのプロジェクトを実現する力を身につける。最先端の問題を扱う研究者、国際舞台で活躍する実務法曹、海外展開を行う企業の法務担当などを目指す学生にとって、理想的な職業訓練の場である。 | |
計画と内容 |
前期は、8月末に韓国にて開催予定のアジア・太平洋予選を目指して準備を進める。FDI Mootが扱う国際投資法について参加者は何も知らないとの前提で国際投資法を基礎から集中的に学ぶとともに、問題(与えられる架空の事例)分析を進め、並行して英語での議論能力の養成に努める。そして、アジア・太平洋予選提出のための書類を作成し、予選に向けて英語での口頭弁論の練習を繰り返す。予選を勝ち抜けば、旅費等の補助を受けて世界大会(10月・カリフォルニア)に参加することになる。ゼミは基本的に日本語で実施するが、必要に応じて英語での議論も取り入れる。 |
合否判定方法 | 平常点による。 |
その他の特記事項 | 世界の場で同世代の学生たちと知的な真剣勝負をしてみたい、あるいは、将来どの道に進むにせよ世界レヴェルで通用するプロになりたい、という者を歓迎する。世界レヴェルでの真剣勝負に挑戦する意欲と覚悟とがあるのであれば、現時点においてどの程度の英語能力があるか、これまでに国際機構法・国際法を学んでいるかどうか,模擬裁判経験があるかどうかは一切問わない。 京都大学チームは2013年度の大会に初めて出場し、アジア・太平洋予選を2位で通過し、世界大会においても上位入賞を得た。サッカー日本代表に熱狂し、オリンピック出場選手の応援に熱を入れるのもいいが、世界を相手にする他人を応援するにとどまらず、自分が世界の舞台に立って勝負することを望む法学部生にとって、このゼミはまたとない機会を提供する。 |