2010年度後期 演習(国際機構法)

ゼミの概要

以下は、掲示されたものと同一です。

科目

国際機構法
担当教員 M本正太郎
曜日
演習題目と目的 対立する価値は、国際的手続において調整され得るか
近年、様々な国際的価値を保護・実現するための法的手段が整備されるに伴い、それら価値相互間の対立が現実的問題になりつつある。単一の立法・司法制度を持たない国際社会において、これら問題がどのように現実化しており、どのような対応が試みられているか、具体的事例を検討する。
計画と内容

テロリストの人権は保障されるべきか(平和と人権)、重大な人権侵害に対して主権免除を主張し得るか(人権と国家主権)、自由貿易を制約する環境措置は合法か(貿易と環境)、自国文化を守る措置は外国企業に対する差別待遇となるか(文化と投資)など、価値衝突が表面化した裁判例・仲裁事例を検討する。

対象には、ヨーロッパ人権裁判所・自由権規約人権委員会・WTO紛争処理機関・投資協定仲裁などの国際的裁判(的)機関のみならず、カナダやイギリスなどの国内裁判所も含む。用いる資料は、全て英語である。

国際機構法・国際法第一部を履修済であり(単位取得を登録要件とはしない)、国際法第二部を履修済であるか後期に並行して履修することを前提に、ゼミを行う。

合否判定方法 平常点およびレポート
その他の特記事項 質問があれば、hamamoto@law.kyoto-u.ac.jpまで連絡すること。昨年度の演習等につき、講義のページを見ておいていただきたい。