神戸大学国際法
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神戸大学法学部 2007年度前期

ヨーロッパ(EU/EC)法

講義の概要


○授業のテーマと目標

 欧州連合(EU)の構造・活動を、法的観点から理解する。

 

○授業内容の要旨と授業計画

 初回講義にて詳細なシラバスを配布する。以下は講義概要である。

 

○教科書・参考書

  いわゆる「教科書」に相当する資料は、講義時に配布する。

 各回講義において、予習課題・資料を配付する。EUを対象とするので、少なからぬ英語文献資料が配付される。

 

○履修上の注意 

  1. 「憲法」を履修済であることが望ましい。
  2. 「国際法概論」を履修済であるか、並行して履修することが望ましい。

 

○成績評価方法 期末試験・平常点・レポート

 期末試験による。また、受験者の有利にのみ働く中間試験も行う。

 

○オフィスアワー

 開講時に指示する。

 

○ 学生へのメッセージ

  二次にわたる世界大戦の惨禍を経験した欧州6ヵ国がその生存を賭けて欧州石炭鉄鋼共同体を設立してから、既に半世紀が経過した。この間、構成国は27ヵ国にまで増え、経済統合は急激に深化し、政治統合の試みも始まっている。

 主権国家の枠組みを乗り越えようとするヨーロッパの試みは、グローバル化が急激に進展する中で、国家を越える法制度・政治制度をどのように構築するかという共通の課題を抱える世界に、一つの選択肢を示している。その成果と先駆者なるが故の苦悩とを学ぶことを通じて、今後の世界が進む方向についても考えてみよう。

 本講義は、EUIJ関西が提供するEU関連科目の出発点となる講義でもある。