神戸大学法学部 2004年度前期
アンケート
2004.05.07. 実施 無記名 回答数30
アンケート用紙(PDF)

1.以下のうち、現在履修しているもしくは既に履修した科目は?
民法B(民法II) |
25 |
憲法(憲法II) |
21 |
国際私法 |
5 |
国際関係史 |
19 |

2.国際法概論の予復習に実際に割いている時間は週あたりどの程度?
1時間以下 |
1 |
1〜3時間 |
7 |
3〜6時間 |
14 |
それ以上 |
8 |
複数回答の場合、多い方の時間を算入しました。

3.与えられた課題をこなし、講義内容を理解するためには、どの程度の予復習時間が必要と考えられるか?
1時間以下 |
0 |
1〜3時間 |
1 |
3〜6時間 |
5 |
それ以上 |
24 |
これも、複数回答の場合、多い方の時間を算入しました。

4.講義内容をよりよく理解するために、教員に望むことは?
- もっとゆっくり話してほしい。(同旨ほかに4名)
例年指摘されていることです。申し訳ない。努力します。
- 予習課題に書かれた問題についての解説か、手がかりをプリントにしてほしいです。
- 予習課題のプリントの「注目すべき問題」の答までは要求しませんが、どこらへんの文を参照したら分かるとかを授業の後とかに出してほしい。
わからない問題があれば、「授業振り返りメモ」もしくは掲示板で質問して下さい。掲示板で回答します。
- 教科書によく出てくる単語の日本語訳を教えてほしいです。
- 英語が苦手なため、テキストを読むことに時間の多くを取られてしまう。もう少し、読む範囲を絞り込めれば助かるのですが。
- できるだけお手やわらかに。予習といっても、読むだけで精一杯で理解に至るまではまだまだ全く余裕がないので、できるだけわかりやすく説明お願いしたいです。
- 日本語の教科書
初回講義で自分の体験について話した際に述べたように、英語教科書の読解が大変な苦労であることは重々理解しています。今のうちは、ただひたすら耐えてがんばるしかありません。そのうち、少しずつ、少しずつですが、読むのが速くなっていきます。つらいでしょうが、がんばって。
「できるだけわかりやすく説明して」というのは当然の要求ですね。いつもそうしているつもりですが、これから一層努力します。
ところで、日本語訳については、必要と判断したものについては予習課題に明記するか、授業中に言うかしています。説明がなかった言葉については、英和辞典を見ればほとんどの場合適切な訳語がわかると思います。それでもわからないものがあれば、「授業振り返りメモ」もしくは掲示板で質問して下さい。
日本語の教科書については、初回講義で配布したシラバスにいくつか挙げています。Casseseの教科書に合わせて参照すれば、より理解が深まるのはもちろんです。
- 1回に進む範囲・予習の量が多すぎるため、予習範囲をじっくり理解して授業に望むことなどほぼ不可能だと思います。何が重要なトピックなのかをもっと絞った方が生徒の理解も深まると思います。
ご指摘の点には、大いにもっともなところがあります。教科書の全範囲をカバーしないのは、その点を考慮してのことです。
ただ、ぜひ憶えておいてほしいことがあります。私が課している予習課題の量は、欧米の大学の基準では、「極めて例外的に少ない」ということです。もちろん、教科書が外国語であることを考慮して、このように「極めて例外的に少ない」予習課題としています。
たとえば、London School of Economicsの国際法(学部2・3回生配当)の授業で使われている教科書は、Malcolm
Shawの体系書(約1300ページ)、D.J. Harrisの事例・判例集(約1100ページ)、Malcolm
Evans編の論文集(約841ページ)の3冊で、これに加えて、「参考書」として、Ian
Brownlieの体系書(約700ページ)とOppenheim's International Law(約1300ページ)の2冊が挙げられています。授業時間数は、私たちの「国際法概論」と同じかやや少ないぐらいです。
みなさんは、望むと望まざるとにかかわらず、また直接にか間接にかはともかく、卒業後には、このような勉強を大学でしてきた人たちと競争することになります。そのことは、常に念頭に置いておいてください。