アンケート(第2回) 集計結果

7月10日の講義時間の後半を使って実施した。無記名。
 ご協力ありがとうございました。大変参考になりました。 

回答数 63
コメント 登録は240名です。ほぼ4分の1の人が出席していたということですね。火曜1限にアンケートをとりましたが、金曜3限の講義時間中にとっていればもう少し回答をもらえたかも知れません。

所属 法学部 62   文学部 1
意外や意外、経済学部・経営学部が0でした。登録している人は多いのですけれど。

学年 2回生 35   3回生 16   4回生(以上) 12

出席頻度 ほぼ毎回 39   3/4程度 18   1/2程度 3   ときどき 3   ほぼ欠席 0
つまり、ほぼ毎回出席していた人は、全登録者の6分の1になります。この講義は出席に値すると判断した学生の数を示しているものと思われます。

期末試験予想成績 優 2   良 10   可 36   不可 14   無記入 1
控えめなのは結構ですが、「不可」が14名もいるのはどうして??

問1 教科書についてどう思いますか。

       わかりやすい
こんなものだろう 30
わかりにくい 28
教科書を持っていない
無記入

 欄外への書き込み (わかりにくい、と答えた人)「藤田先生のは概してそんなものです」
藤田久一の教科書は「最近の学生の程度に合わせる」という妥協がありませんので、かなり手強かったのではないでしょうか。講義中にも何度か言いましたが、この本が難しければ、他の教科書を一読してから改めて藤田に取り組むぐらいの努力は必要です。

問2 この講義では、全部のテーマにはあえて触れず、重要なトピックを拾って説明しました。このやり方をどう思いますか。

      よい 38
全部のテーマに広く浅く触れてほしい
そういうやり方をしていたとは知らなかった 13
特に意見なし
無記入

 欄外への書き込み (知らなかった、と答えた人)「かなり広かったと思った。浅くはないと思ったけど」
限られた時間の中でどの主題を扱うかは難問です。できるだけ「広く深く」なるように今後も努力していきます。

問3 この講義では予習を必須にしていました。あなたは、

      指定された範囲の予習は毎回していた
ときどき予習した 41
ほとんど(全く)予習したことがない 19

 無記入 書き込みあり「去年藤田先生の講義を履修したが不可で再履修。一度読んでいる」
「ほとんど(全く)予習したことがない」と回答した人のうち、問9で「教官の説明は分かりやすかった」と答えた人は2名しかいません。予習してこずに「分からん」と言われても手の施しようがありません。予習しなくても理解できる講義は、講義の天才である教官によるものか、学生が天才であるか、あるいは講義のレヴェルが低いものである(学生に媚びている)か、いずれかです。

問4 「試験問題例」の配布について、

      よい試みだと思う 59
無意味だと思う
余計なお世話
興味なし
無記入

 欄外への書き込み (よい試み、と答えた人)「でも毎回無理」
教官→学生という一方通行を緩和するために、ややパターナリスティックに過ぎるかと思いつつ、試みてみました。夏休み中に届いた答案については、期限を過ぎていますが、時間のある限り対応します。

問5 この講義では、頻繁に判例集に言及しました。あなたは、

      予習をしてきたときはついていけた 35
予習しなくてもついていけた 13
予習してもついていけなかった
判例集を持っていない
無記入

     欄外への書き込み (予習をしたときは、と答えた人)「難解度、テーマによった」
「予習しなくても……」と答えた人は、大天才であるか、「ついていけたつもり」になっているだけか、どちらかでしょう。問題は、「予習しても……」と答えた人です。判例集はしょせん要約ですから、かえって分かりにくくなってしまう場合もあります。しつこくじっくり読み込むこと、そして、どうしても分からなければ原典に当たってみることで解決できるはずです。

問6 質問があまり出ませんでした。なぜでしょうか。

      完璧に理解していたから
質問ができるほどまで勉強していなかったから 49
質問しにくい教官だったから
質問することなど頭に浮かびもしなかった
無記入

 欄外への書き込み (無記入の人) 「質問事項は山ほどある。しかし、あまりに漠然としすぎていて質問に値するかわからなかった」「内容が抽象的なところは何がわからないのかもわからない」
面と向かって質問がしにくいのであれば、e-mailでどうぞ。

問7 この講義では、国際法以外のことにもできるだけ触れるようにしました。それについてどう思いますか。

      国際法の理解に役に立った 57
おもしろかったが、国際法には関係なかった
おもしろくなかった
国際法についてだけ話せばよい

他の法分野や社会科学分野と関連しているのはもちろん、国際法は、大局的に見れば、哲学などの人文科学、絵画や音楽などの芸術、物理学や数学などの自然科学における動きと深く結びついています。法を理解するためには、法だけ眺めていても無理です。とはいえ、「おもしろかったが……」という印象も与えているようですので、講義のやり方は検討しなければなりませんね。

問8 1回の講義で扱う分量(進む範囲)は、

      もっと減らすべきだ
少し減らすべきだ 13
この程度でよい 45
少し増やすべきだ
もっと増やすべきだ

「もっと減らすべきだ」「少し減らすべきだ」と書いていながら、問2で「全部のテーマに広く浅く触れてほしい」と答えている人がいます。これは両立不可能ですね。1回の講義で扱う分量を減らすということは、すなわち「読んでおいてください」と言ってすます範囲が増えることですから、難しいところです。妙案はありませんが、考えてみます。

問9 教官の説明は

      わかりやすかった 20
そこそこ 36
わかりにくかった

 欄外への書き込み (そこそこ、と答えた人)「早口だった。書き取れない」
              (わかりにくかった、と答えた人)「早口のため」
「わかりにくかった」と答えた7名のうち、問3で「ほとんど予習したことがない」と答えた人が3名、そして、この3名を除く4名のうち2名が問5で「判例集を持っていない」と答えています。残り2名のうち1名が問5で「予習をしてきたときはついていけた」と、もう1名は問3で「ときどき予習した」と答えています。とすると、しっかり予習してきたけれども説明がわかりにくかった、という人はいないことになります。これは私の言い訳ではないと思いますが、いかがでしょうか。

問10 国際法への関心の度合いは

      増えた 43
変わらない 19
減った

 欄外への書き込み (変わらない、と答えた人)「つまり高いまま」「以前から国際法に関心は持ってましたので」
登録者240名のうち43名が「増えた」と答えてくれたのはうれしい限りです。

問11 この講義・教官の長所について、できるだけ具体的に書いてください。
 私が分類しました。同趣旨の意見はある程度まとめています。

・なし
 これは悲しい……。

・知識を入れるというのみでなく、それに基づいて考え、文章で表現することまでを目標としていたように思える。

・あらかじめ、講義予定が細かく設定されている。
・初めに配られた詳しいシラバスで毎回の講義の範囲・内容が明確で、予習をするにも後から整理するにもやりやすかった。
・前もって詳しいシラバスが配布されていたので勉強がすすめやすい。
・4月の時点で既に毎回の内容がすべて決まっていて、テキスト・判例集のページ指定があったので、ちょっとやる気が出たときに参照すべきところがわかったのは良かった。
・あらかじめやるところを示すことで、予習ができ、やる気のある人にとってはすばらしい試みだと思った。
・明確なレジュメや予習範囲が示されるので、授業に取り組みやすくてよかった。
・予習をしてくるようにいわれるのはよかったです。
・予習の範囲を毎日指示していただいた点。
・予習範囲が指定されているから、内容の濃い授業について行きやすい。
・講義は分かりやすかったと思います。あんまり予習しなくても(すいません)ついていけました。

・参考文献を多数配布していただいた点について、ただ教科書だけに沿った講義だけをすすめるのと違って、とても熱意を感じることができてよかったです。
・参考文献などの資料も豊富に示された。
・いろんな資料を用意され、説明もわかりやすく、先生のやる気に少し影響を受けた。
・レジュメ・資料の配付が充実していた。
・レジュメ・資料を毎日配布してくれる点。
・レジュメや配られた資料が丁寧だった。。
・簡潔にまとめられたレジュメがわかりやすかった。
・レジュメの講義内容に沿って授業が進んでいたので、全体の流れが把握しやすかったです。

・英語・仏語の正文を配布したのもよかったと思う。
・条文に正文(英・仏)を付けている場合があったこと。
・英文を同時に配布することで、国際法の奥深さを認識できた。

・判例や条文を詳しく挙げるところ。講義を理解するのに重要だから。
・多くの条文・判例に触れ、資料を詳解しながら進行する講義は聴きごたえがあった。

・わかりやすく説明しようとしてくれた。
・話の流れがきちんとしていてわかりやすかったです。
・難しい言葉で説明した後に「要するに……」とか「例えば……」とか簡単な言葉での要約やわかり易い例を示してくれるのがとても理解に役立った。
・毎回の授業の前回あるいは次回の授業との関連性を授業の最初の時間を使って話していただいた点。
・熱意が伝わってくる(授業中やレジュメなどへの取り組みから)。

・発声がハッキリしている。
・話に抑揚があり、テンポもいい。
・講義の仕方がうまいです。
・教官がよく動き、条約集の見方を指示してくれる。
・教室の中をあるいて生徒とできるだけ接するようにしていた点。

・一つの事象を説明するにあたって、多角的な視点からとらえてそれを説明できているように思われた。
・自分の説に合わない学説も積極的に説明している点。

・具体的な場面における話が多く、そのことによって理解しやすく、興味を増やすことにつながる。
・事件の説明を詳しくしてくれた。
・いろんな事件について触れたことは、知識が増えるのでとてもよいと思う。
・国際法の諸問題を教科書をそのまま講義するのではなく実際に起こっている問題や裁判例などを用いて説明していただけたので、国際法の具体的な内容理解が進んだと思います。
・時事問題に触れることは、国際法への関心が増えることに役立ったと思います。
・タイムリーな内容を盛り込み、非常に興味深く、楽しく受講できた。
・話題が具体的で時流に沿ったものが多く、おもしろい。
・今旬な話題(ミロシェビッチのこととか)を取り上げてくれた。
・時事ニュースもときどき取り上げることで、国際法が身近なものに感じられる。

・ヴィジュアルを取り入れているのは大変よいと思います。
・前のスクリーンで地図などを表示したり、参考レジュメを配布することで、理解しやすく関心が持てた。
・パソコンでの地図等が見やすくてよかったです。
・PCによる図表を使うことも理解するのに役立ったと思います。
・視覚的な説明は、口頭のみよりも良いと思う。
・映像の使用が内容の理解の助けになっていたと思います。
・コンピューターで画像を出してくれるのは楽しい。
・スライドにはたまに美術系のものも登場して眠気を覚まされた。

・遅刻ゼロ。
・時間に正確、定時に終わってくれること。
・時間内に当日の講義内容をきっちりと終わらせるところがすごいと思います。
・時間内にレジュメに書いてあることが全部終わる。
・滞ったり、遅れたりすることなく講義が進んだのがよかったと思います。
・時間配分がきっちりすぎるほど出来ていたのではないかと思う。

・授業の準備がよくできていたと思う。
・講義の準備がきちんとなされていた。
・講義の内容が確固としていてムダが少なかった。
・おもしろかった。
・毎日のテーマについて、大変深い内容の講義になっていると思う。
・重要なトピックを拾って説明していたのでわかりやすかった。
・教科書を読むだけでは理解しにくいテーマに触れていたので、国際関係の理解に役立った。

・試験問題例が配布され、テストの参考にもなるし、何が問題となっているかがわかりやすかった。
・試験問題例を解くことにより、理解が深まりよかったと思う。これは今後も続けるべきと思う。
・「試験問題例」がよかった。あんなに丁寧に返してくれるとは思わなかった。
・試験問題例の添削に至っては、「国立大でここまでしてくれる人がいるんだ」と本当に驚いた。
・試験問題例の添削がとても丁寧。
・自分は試験問題例の添削をお願いしたことはないが、とてもいい試みだと思う。
・テスト問題の配付(提出してなかったが、夏休みに友達とする予定)。

・試験問題例を配布したり、中間テストの答案を添削して返却してくれたりしたので、どのような答案を書けばいいか、あるいは国際法ではどのようなことが大切かを身をもって知ることができたのがとてもよかった。
・試験問題例の配布や、(結果はともあれ)中間テストを実施してくださったことは、これからどう勉強をすすめていけばいいかの指針となりました。
・中間テストの解説で自分の勉強不足を思い知らされました。国際法だけでなく、文章をいかに論理的にまとめるかという課題ができた。
・答案の作り方のポイントにも触れていたこと。
・中間試験をしたりして、試験の答案の書き方などを詳しく教えてくださるようなやり方は良かったです。
・中間試験は続けた方がよいと思う。役に立った。

・試験の採点基準がはっきり示されている。

・新聞の国際面を読むときに法的観点を少し持てるようになった(例 ミロシェヴィッチのハーグ国際戦犯法廷への移送など)
・国内法と違って対立の多い国際法分野を学ぶことで、さまざまな角度からの批判、問題提起、説明があることを知って少し視野が広がりました。
・詳しい解説は法への見方を変えてくれた。

・応対も丁寧で好感。
・服装がラフで、見ていてかたくるしくない。
・現代風の教官だと思った(いい人)。
・勉強家だなという印象を受けた。
・知識が豊富。
・さまざまなことへの造詣が深い。
・教官の頭の引き出しを開けて知識を分けてもらっているような気分でした。

・勉強しようとする姿勢を持っている生徒に対しては、寛容。
・勉強したい人にとってはいいと思った。
・国際法の勉強に積極的な学生にとっては「よい講義」だったのではないかと思う。
・能動的に取り組めば得ることの多い授業態勢ができていた。

・私の国際法への関心を開花させる契機とはなったが、不熱心な私には、日進月歩には理解できる代物ではなかった。
・かんぺき。
・ほかの授業もやってほしいと思った(やる気が出るから)。
・知的関心(国際法にとどまらず世界で起きているさまざまな現象について)を呼び起こしてくれた。
・今の自分の知識・語学のレベルではこれから世界に通用しないという危機感を持つきっかけになった。
・自分さえ眠たくなければ、とても興味のある講義でした。
・先生の熱心さに私は答えることができずじまいだった。1回ぐらい添削してもらえばよかったと思います。夏休みに一人で勉強できるか心配です。
・M本先生の講義に対する熱意には圧倒されっぱなしだった。
・教官の熱意が感じられてよかった。
・授業は、しっかり聞いていればとてもわかりやすく、予習していればかなり為になったと思う。後半あまり予習できなかったので。熱意のある先生に概論をやってもらえて、本当によかったと思う。

・授業以外のイベントについて教えてくださるところ。

問12 この講義・教官の改善すべき点について、できるだけ具体的に書いてください。

・声が聞き取りにくい。
・マイクを通すと、声が聞き取りにくい。
・ピンマイクがあまり声を吸収していないので、先生が補足的にボソッと言ったこととか早口になった部分が聞き取りにくかったです。
・もっとはっきり話してほしい。
・もっと滔々とハッキリとしゃべっていただきたかった。
・この教室(263)の授業すべてに共通するのだけれど、マイクの声が響いて、よく似た言葉が聞き分けにくかったり、初めて聞く言葉が聞き取りにくかったりした。

・早口すぎる。
・レジュメにはトピックしか書いていないので自分で書き取らないといけないことが多いのに、何を言っているのか分からないので、書き取っている途中にやる気を失う。
・スピードが速いです。
・やっぱり早口すぎる。フランス語か英語か日本語か、今どれを話しているのかわからない場面も多々。
・早口すぎて、かつ、マイクが下に下がりすぎて声が割れてしまうので、聞き取りにくい。
・早口なので、その日の授業で一番大切なことの主張がつかみにくかったです。
「早口」「聞き取りにくい」というコメントが41枚もありました(ほとんど同じ表現なので、すべては挙げていません)。努力します。

・しゃべり方が単調なので眠くなります。
・話のうち、何を要点としてとらえるべきか、伝わってこない(話し続けている、話が多いため)。

・口頭で多くの内容を話されるので、大事だったかもしれないところを聞きのがしてるような気もする。
・板書を余りしないので一部理解できないところがあった。

・学習範囲(一講義での)が多い日は、予備的な言及を減らして一つ一つを緩やかに話していってほしい。

・国際法とは何かをまず簡単に知りたかった。初回から個別の分野に入っていくのは少し唐突だと思った。
4月10日の講義は全体像を簡単に説明することに使いましたので、「初回から個別の分野に入っていく」ということはなかったと思いますが……。「全体像」の概説が不足していたかもしれませんね。

・いろいろな学説が紹介されたときに、結局どのように考えればいいのか迷ってしまうことがあったので、先生自身の立場などをもっと具体的に聞きたかった。
・講義の性質上仕方ないと思うが、「コレ」と行った明確な結論が出なかったり、議論が錯綜?してるところは理解しづらかった。
「迷ってしまう」のは悪いことではありません。しっかり迷って悩んで考えてください。「結論を憶える」ことは無意味ですから。

・少し話が抽象的(僕にとってだけかもしれないですが)すぎたので、この講義は難しかったです。

・レジュメをもう少し詳しくすべき。補助の役に立ちにくい。
レジュメはあえて詳しくないものを作る、というのは初めに説明したとおりです。教科書があるのですから。

・配られる資料がとても多かったので大変だった。

・レジュメに判例や条約を載せている場合、英語・仏語で日本語訳は各自の条約集参照というのがあったが、仏語など載せられても全く読めないし理解できないので意味がない。仏語載せるぐらいなら日本語訳載せてほしい。
「日本語訳」はみなさんが持っている条約集に載っているので、別途配付する意味はありません。フランス語については、条約集などに訳がないものには必ず日本語訳を付しています。

・条約集+判例集+教科書+配付資料とあちこちに移るとついていけないので一つずつ見るようにする。
・条約集を開けるのにもう少し時間がほしかった。
・数種の資料を同時に使うとき、どのプリントに戻っているのか、ときどきわからなくなりました。

・前面に広がるスライドがほとんど機能していない。

・TAの人が授業後に資料を持って引き上げるのが早い。後から取ろうと思ったのにもうない。

・試験問題例は週1回でいい。ついていけない。
・試験問題例の締め切りをもうちょっと延ばしてほしかった。
・試験問題例の配布は週2回のペースは多すぎるのではないかと思います(1から2週間に1度ペースがいいと思います)。
・試験問題の配付はすごく良いと思ったのですが、期限までに間に合わなくても何かしら見ていただける手段がほしかったです。
・ゼミや、他の講義の宿題もあるし、趣味にも時間を使いたかった私はいつの間にか試験例を提出するのがおっくうになり、中間試験で反省したはずなのに未だに頑張れないでいる……。

・試験問題例の回答とは言わないが、述べる論点をまとめたプリントなどを配布してほしかった。

・必ず予習して〜とやるのは、他の授業との時間配分からいってできない。
・やはり予習量が多い。週二回であの分量は多すぎる。みんな毎回予習できていたのだろうか……。できているのなら私の努力不足なのでしょうが。
・かなり予習しなければ理解できないことが多いのが少しつらいです。
・ちょっと内容が盛りだくさんで、ついていくのが大変かも。
・ほかにもいろいろとすることがあるので、毎回与えられた量を予習するのは無理。特に教科書は難しいので、前の授業の際に配った新聞記事を読むぐらいにしてほしい。
この点については最後の講義で説明したとおりです。欧米の大学(学部)で出される課題の半分すら出していません。この程度で量が多すぎてついていけないのであれば、そもそも大学での勉強には不向きだということです。

・中間試験の模範解答について、もっと具体的に書き方を教えてもらいたかった。
・中間試験やその前後の試験の説明や対策のなかで特に多かった「いらないことを書くな」旨の発言は、ごもっともですが、生徒としてはいるつもりで書いてるのが実はいらなかったのだから、そこまできっぱり切り捨てなくても良いのではないかとは思う。
なるほど。

・少しでも気を抜くとついていけない雰囲気があり、講義のレベルはたしかに高くあるべきなのですが、それに対応できない学生にとって、単位をもらえる余地はあるのだろうかと、常に不安を覚えていました。
・他の教科とのレベルの差が大きいと感じる。もちろん現在の大学に問題があるのは確かだし、学問は本来こうあるべきかもしれない。しかし、私にとっては急な転換で、正直ペースがつかめずとまどっているうちにここまで来たという感じがする。
・国際法の勉強を専門にするなら先生について勉強するのはすごくいいと思うのですが、私は試験が心配です。
・試験問題例が難しかった。もう少し上回になってから受講すべきだったかなと思った。
・授業の目指すものに学生がついていってなかったと思う。理由としては、藤田先生のテキストが難解なのもあるが、学生のレヴェルをよく考慮すべきだと思います。
・知らないことを知っていると前提して話をすることをもう少し控えてほしい。
・試験の採点基準が厳しすぎる。
・ちょっとやそっとでは点が取れない点。
・分量が多すぎ。かつ採点厳しすぎ。
このように不安になってくれたとすれば、私のねらいは当たったことになります。がんばってください。なお、神戸大学の「学生のレヴェル」は、この程度のことには十分ついて来ることのできる水準だと考えています。言い換えれば、この程度のことについて来られない学生に「神戸大学卒」の肩書きを与えたくはありません。

・日本の歴史観に対してやや否定的だなと感じ、また自らの意見を授業中におっしゃっておられました。例えば教科書問題で、衆議院答弁の際、中・韓を批判する議員に対して、先生が中傷する発言をされていましたが、そのとき、講義の際はできる限り中立な立場で行う方がよいのだろうかと思いました。しかし、それは教官の決定だと思います。
うーん、何をもって「中傷」と思ったのでしょうか。私は、「中・韓を批判する議員」に対して、「中・韓を批判すること」を批判した記憶はありません。そうではなく、そういう人たちの中には「(内政)干渉」の理解が不十分な人もいる、ということを国際法の観点から指摘したのみです。なお、揚げ足取りかもしれませんが、「日本の歴史観」なるものは存在しないのではないでしょうか。各人が持つ歴史観はあるでしょうが、「日本の」歴史観とは一体何?

・教科書や判例集が読んでもわかりづらい。
・教科書がわかりにくい。別のものを指定すべき。
「問1」および「問5」へのコメントを参照してください。

・予習前提+教科書重い、で精神的・肉体的負担大。資料とともに判例をコピーして配布したらどうか。
・テキスト・条約集が重い。
・物質的な問題として、他に六法等を持ち歩く都合上、教科書・判例・条約集を3冊とも持ってくるのは不可能でした……。
確かにつらいかもしれません。私も学生時代、教科書や判例集などをボストンバックに入れて大学に通いました。しかし、これはしょうがないですね。