法科大学院・公共政策大学院 2017年度後期 EU法

講義の記録

講義の概要

 

10月3日

第1回 EU法の手引き/欧州統合史

予習課題

配付資料

10月10日 第2回 EUの機構的構造・立法過程

予習課題

10月17日 第3回 EU法の直接適用可能性

予習課題

  • 佐藤幸治『日本国憲法論』(成文堂、2011年)第1編第3章第2節I, II
  • 酒井啓亘ほか『国際法』(有斐閣、2011年)第4編第5章
  • 判例集1 この判決については講義で英文を参照しますので、英文を持参して下さい。オリジナルは仏文なので、読める人は仏文も読んでおいて下さい。
  • 判例集5
  • 判例集6
  • 追加裁判例 Mangold, C-144/04 (2005) 要旨

EU裁判所の判決等原文の探し方

  1. 裁判所ウェブサイトを開く。適当な言語を選択。
  2. たとえば、判例集1の判決であれば、事件番号が26/62であるので、Case no欄に26/62を入力し、検索する。
  3. Links to the textsの中から適当なものを選ぶ。いくつか試してみれば判る。

参考文献(さらに深めるために)

まずは、

  • 伊藤洋一「EC条約規定の直接適用性」法学教室263号(2002年)

を薦めます。憲法学における最新の議論として、

も有益です。

さらに余裕あるいは関心のある人は、以下を読んでおくと良いでしょう。

10月24日 第4回 EU法の優越性

予習課題

  • 佐藤幸治『日本国憲法論』(成文堂、2011年)第1編第3章第2節III
  • 酒井啓亘ほか『国際法』(有斐閣、2011年)第4編第5章
  • 判例集2 判決文の英文も用意しておく
  • 判例集3
  • 判例集7
  • 判例集8
  • Declaration concerning primacy
    これは、declarations annexed to the Final Act of the Intergovernmental Conference which adopted the Treaty of Lisbonのうちの一つです。Consolidated version 2016に含まれています。

参考文献(さらに深めるために)

  • 判例集9
  • 伊藤洋一「EC法の国内法に対する優越(1)〜(3)」法学教室264, 265, 266号(2002年)
  • Miguel Poiares Maduro & Loïc Azoulai, The Past and Future of EU Law, Oxford, Hart Publishing, 2010. [Chapter II: Costa v. ENEL]
10月31日 休講
11月7日 第5回 EU裁判所

予習課題

  • 課題文
  • 判例集11
  • 判例集12
  • 判例集13
  • Rosneft v. Her Majesty's Treasury, C-72/15 ("Links to the texts"のJudgmentのCuriaにカーソルを当てて、適当な言語を選択する。)
    • 事実関係 パラ26-38 関連条文は判決文の前の方にあり。
    • 裁判所の見解 パラ64-81 この部分だけで良い。

参考文献(さらに深めるために)

  • 判例集17
  • 判例集18
  • 中西康「緊急先決裁定手続の創設」貿易と関税2009年2月号
  • ジェイコブス(北村・中村訳)「ヨーロッパ共同体法院の役割」法学協会雑誌109巻10号(1992年)
11月14日
第6回 EUと民主主義

予習課題

参考文献(さらに深めるために)

11月15日2限
(補講)
第7回 EUと人権

予習課題

  • 1951年パリ条約(石炭鉄鋼共同体)・1957年ローマ条約(経済共同体・原子力共同体)には人権に関する言及がない。なぜか。
  • 判例集15
    • 「法の一般原則」の妥当根拠は何か。
    • 「法の一般原則」の内容はどのように確定すべきか。
    • EU法秩序において「法の一般原則」はどのような階層的地位を占めるか。
  • 以下を読み、EUがヨーロッパ人権条約に加入する必要があるのはなぜか、加入するためにはどうすればいいのかを考えてくる。

参考文献(さらに深めるために)