2016年度前期 演習(国際機構法)

ゼミの記録

ゼミの概要

追記(2016年2月12日(金))(2月13日(土)更新)

ゼミに参加する学生(オブザーバー含む)は、ゼミ開始(4月8日(金))までに、既に示している「英語の準備について」に加えて、以下の準備を済ませてきてください。

1.国際投資法の予習

まずは、

  • 酒井啓亘(ほか)『国際法』(有斐閣、2011年)第5編第1章第3節
  • 経産省 投資関連協定FAQ

を読んで基礎を押さえてください。その上で、

を読み、具体的にどのような紛争がどのような形で生じるのかを理解してください。ゼミ開始までに、連載事例の全てに目を通してきてください。現段階で内容を深く理解するのは無理ですが、どういう事例があるのかだけでも知っておくために、かならず全てに目を通してきてください。

これら仲裁判断例の要約と解説とを読んでいくと、知らない概念や用語に頻繁に出会うことと思います。上記の教科書を見て疑問を解決しておいてください。さらに詳しく知りたい場合には、以下が役に立ちます。

 

1bis. 国際法の基礎固め2月13日(土)追記

 国際法を学んだことのない人は、上記の国際法教科書の以下の箇所を読んでおいて下さい。

  • 第2編 国際法規範の形成 第1章 法律行為 第2章 一般法
  • 第4編 国際法秩序の維持システム 第2章 国際法秩序における国際法の適用(2)――国際責任

 

2. 条約読み

 TPPの「9. Investment」(仮訳)(本文及びAnnex 9-AとAnnex 9-B)と、日本が署名した直近の投資条約である日・イラン条約を最初から最後まで読んできてください。いずれも、条約末文に記されているように解釈正文は英文ですので、英語版を(自信がない人は日本語版と照らし合わせながら)読んできてください。様々な専門用語を押さえておく必要があります。

 

3. 昨年の書面読み

 昨年の予選に提出された書面のうち、優秀なものが掲載されています。"AP"がAsia-Pacific予選のものですので、見ておいて下さい。2015年の問題を読んでいないと理解できませんから、どういうスタイルの文章を作成することが期待されているのかを把握すればそれで十分です。

 

4. 過去の弁論の視聴

 2015年の世界大会決勝弁論を動画で見て、手続の進行や雰囲気、さらには求められる英語の水準などをつかんで下さい。これも昨年の問題を読んでからでないと内容は理解できないので、どういうスタイルなのかを把握しておけばとりあえず結構です。

 

5. 今年の問題読み

 2月15日(月)に発表の予定です。十分に内容を理解してくることは無理でしょうが、最初から最後まで必ず目を通して、理解する努力はして下さい。少なくとも、紛争の事実関係について、いつ・誰が・どこで・何をしたかはまとめてきておいてください。初回のゼミでは、全員が問題を読んできていることを前提に議論を進めます。

 

4月8日

問題の整理

問題の読解と当面の課題の特定

資料の探し方

調査に際しての留意事項

  • 関連する論文・評釈に仲裁判断が引用されている場合、引用されている部分だけでも構わないので、必ずオリジナルの仲裁判断文を読む。
  • 上の4月までの課題に挙げているDolzer & SchreuerおよびSalacuseの教科書の、自分の担当分野について説明している部分は必ず読んでおくこと。
4月15日 問題の検討
調査結果の報告と、それに基づく今後の要調査事項の検討

資料の探し方

4月22日 問題の検討
調査結果の報告と、それに基づく今後の要調査事項の検討
調査事項の追加 Procedural Order No 1に示された全ての事項を扱う
5月6日 問題の検討
Procedural Order No 1にて扱われた全ての事項を検討
次回以降、レジュメは英語で作成
以下、7月まで同じ作業の繰り返し。
8月16日〜19日 FDI Moot Asia-Pacific Regional Round (Seoul National University)