法科大学院・公共政策大学院 2016年度後期 EU法

講義の記録

講義の概要

講義参加者へ(9月26日)

講義最終回(14回目)は、当初の予定を変更し、中西教授と私との共同の担当で、Brexit問題を扱います。詳細は講義で説明します。

 

10月11日

 

第1回 EU法の手引き/欧州統合史

予習課題

10月18日 第2回 EUの機構的構造・立法過程

予習課題

  第3回 EU法の直接適用可能性

予習課題

  • 佐藤幸治『日本国憲法論』(成文堂、2011年)第1編第3章第2節I, II
  • 酒井啓亘ほか『国際法』(有斐閣、2011年)第4編第5章
  • 判例集1 この判決については講義で英文を参照しますので、英文を持参して下さい。オリジナルは仏文なので、読める人は仏文も読んでおいて下さい。
  • 判例集5
  • 判例集6
  • 追加裁判例 Mangold, C-144/04 (2005) 要旨

EU裁判所の判決等原文の探し方

  1. 裁判所ウェブサイトを開く。適当な言語を選択。
  2. たとえば、判例集1の判決であれば、事件番号が26/62であるので、Case no欄に26/62を入力し、検索する。
  3. Links to the textsの中から適当なものを選ぶ。いくつか試してみれば判る。

 

参考文献(さらに深めるために)

11月1日 第4回 EU法の優越性

予習課題

  • 佐藤幸治『日本国憲法論』(成文堂、2011年)第1編第3章第2節III
  • 酒井啓亘ほか『国際法』(有斐閣、2011年)第4編第5章
  • 判例集2
  • 判例集3
  • 判例集7
  • 判例集8
  • Declaration concerning primacy
    これは、declarations annexed to the Final Act of the Intergovernmental Conference which adopted the Treaty of Lisbonのうちの一つです。下のConsolidated version 2016に含まれています。

基本条約・派生法原文入手法

EU法文書はEUR-Lexで入手できます。

基本条約は、EU law and related documentsタブのTreatiesをクリックすると出てきます。"Treaty on European union (Consolidated version 2016)", "Treaty on the Functioning of the European union (Consolidated version 2016)"のconsolidated versionとは、修正前の条約にリスボン条約等による修正を加えたものであり、通常はこれを使用します。

Chrinological overviewのページを見ると、逆時系列で条約が並んでいます。この表を下からたどると(最初がTreaty establishing the European Coal and Steel Community (1951))、それにどのような条約が追加され、また、どのような条約により修正が加えられてきたかがわかります。

派生法(規則・指令・決定)は、上のEU law and related documentsタブのLegislationをクリックし、Search in legislationをクリックすると検索できます。

 

参考文献(さらに深めるために)

  • 判例集9
  • 伊藤洋一「EC法の国内法に対する優越(1)〜(3)」法学教室264, 265, 266号(2002年)
  • Miguel Poiares Maduro & Loïc Azoulai, The Past and Future of EU Law, Oxford, Hart Publishing, 2010. [Chapter II: Costa v. ENEL]
11月8日 第5回 EU裁判所

予習課題

参考文献(さらに深めるために)

  • 判例集17
  • 判例集18
  • 中西康「緊急先決裁定手続の創設」貿易と関税2009年2月号
  • ジェイコブス(北村・中村訳)「ヨーロッパ共同体法院の役割」法学協会雑誌109巻10号(1992年)
  • 伊藤洋一「ヨーロッパ法における取消訴訟改革の動向」原田尚彦古稀『法治国家と行政訴訟』(有斐閣、2004年)
  • 中村民雄「EU取消訴訟における個人の原告適格」貿易と関税2013年6月号
  • 興津征雄「公正な裁判と論告担当官」M本正太郎・興津征雄(編)『ヨーロッパという秩序』(勁草書房、2013年)
11月11日
(補講)
第6回 EUと民主主義

予習課題

参考文献(さらに深めるために)

11月15日 第7回 EUと人権

予習課題

  • 判例集15 「法の一般原則」の妥当根拠は何か。どのように内容を確定すべきか。EU法秩序において「法の一般原則」はどのような階層的地位を占めるか。
  • 以下を読み、EUがヨーロッパ人権条約に加入する必要があるのはなぜか、加入するためにはどうすればいいのかを考えてくる。
    • 判例集39
    • Opinion 2/13 (2014)

参考文献(さらに深めるために)