2014年度後期　国際行政制度

講義概要

→講義の記録（初回予習課題含む）

科目

 国際行政制度
担当教員 濵本正太郎
曜日・時限 金・2限
講義の概要・目的 　本講義は、「国際」的な「行政」のあり方を法的に把握する見方の一つとして近年有力に主張されているglobal administrative lawにつき、具体的実例の分析検討を基に検討を加え、創造的かつ批判的な方法で「国際」的な「行政」を把握する力を養成することを目的とする。併せて、極めて実践的色彩の強いしかも英語の教科書に取り組むことにより、実務的思考能力と英語読解力を高めることもねらいとする。

　いずれは国際公務員を目指したいと思っている者、外務省等の官庁を目指す者、JICA/JBIC等の国際協力機関を目指す者、国際NGOで活動したい者、およそ一般に「国際」に関心のある者を対象とする。
計画と内容

　教科書として、Sabino Cassese et al., Global Administrative Law: The Casebook, 3rd ed., IRPA/IILJ, 2012 を用いる。Kindle版でのみ購入可能で、パソコン・タブレット等で利用できる。

　受講生の人数次第ではあるが、基本的に、同書のI.C "Hybrid Public-Private Organizations and Private bodies Exercising Public Functions"およびI.D "Intergovernmental and Transnatioanl Networks"を扱い、受講生はいずれか一つの章を担当し、検討すべき法的問題点を洗い出し、最終的にレポートにまとめる。
履修要件 形式的な履修要件とはしないが、受講生は「グローバルガバナンス」・「国際法」を履修済であるとの想定の下に講義を行う。
成績評価の方法・基準 レポートおよび平常点（討論への参加状況）。 講義時間内の討論に参加しない者は、成績評価の対象としない。
教科書

Sabino Cassese et al. , Global Administrative Law: The Casebook, 3rd ed.,（IRPA/IILJ）ISBN: 9788890758218（アマゾンを通じてキンドル版としてのみ購入可能のようである。）

さらに必要な資料は配付ないしダウンロードを指示する。
参考書

フランス語文献も挙げているが、これはあくまで「参考」にとどまる。もっとも、フランス語を学んだ経験のある者には、これを機会に改めて挑戦することを強く勧める。国際公務員を目指す場合、フランス語ができると圧倒的に有利である上、フランス語執務能力が応募要件とされていることも少なくない。→国際法を学ぶ者のためのフランス語学習資源
その他の特記事項

初回講義の予習課題は→こちら。

講義で扱う内容を学ぶ場としてはもちろん、英語読解力を鍛える場として、また、討論・資料調査能力を高める場として、活用されたい。