2013年度後期 演習(国際機構法)

ゼミの概要

ゼミ生への連絡(8月30日掲載)

オブザーバー参加希望者は、事前に連絡を下さい(既に連絡済の人は結構です)。

初回は、やや変則的ですが、9月30日(月、ただし金曜時間割)です。それまでに以下の準備をしてきて下さい。

1. スポーツ法・ドーピング規制の概要につき把握しておく。
  1. 朝日新聞連載「赤い闇 血液ドーピング」2013年7月24日〜26日
    京大のネットワーク内から、「聞蔵II ビジュアル」で読めます。
     
  2. 道垣内正人・早川吉尚(編著)『スポーツ法への招待』(ミネルヴァ書房、2011年)
    第III章「スポーツ仲裁・調停」、第V章「国際スポーツ法」、第VII章「ドーピング規制」
    法学部図書室カウンターに置いてあります。
     
  3. JADAウェブサイトで遊ぶ
    「For the Real Champion」「アンチ・ドーピングガイドブック WEB ver.」「やってみよう!! Eラーニング』など。登録が必要なものもあります。
     
  4. JSAAウェブサイトの資料を読む
    「アスリートのためのスポーツ仲裁・調停ガイド」「覚えておきたいドーピング仲裁ガイド」
2. 国際的規制の雰囲気を感じておく。
  1. WADAウェブサイトをざっと見ておく。
    特に、"Education & Awareness"にあるビデオなど。
     
  2. CASウェブサイトをざっと見ておく。
    特に、"General Information"タブにある情報など。
     
  3. UNESCOウェブサイトをざっと見ておく。
    特に、"Education Resources"や"Youth Space"など。
3. 仲裁事例を見ておく。

JSAAドーピング仲裁研究委員会ワーキンググループのページからダウンロードできる以下の資料に紹介されている仲裁事例のうち、どれでもいいので1つ見ておく。

  • 平成24年度ドーピング紛争仲裁に関する調査研究 研究報告書『サプリメントをめぐる仲裁判断例の分裂』2013年3月
  • 平成22年度文部科学省委託事業 ドーピング紛争仲裁に関する調査研究 研究報告書『ドーピング関連仲裁判断評釈集』2011年3月
4. 初回ゼミ予習課題

次の問について考えてきて頂きたい。

  • ドーピングを規制すべきか?
  • ドーピング規制は人権侵害ではないか?

 

科目

国際機構法
担当教員 M本正太郎
曜日
演習題目と目的 ドーピングはなぜ・どのように規制されているのか
スポーツに国境はない……ドーピングにも国境はない。ドーピングに関する法規制は、国家・国際機構・私的団体取り混ぜて極めて複雑な形で国際化したネットワークを形成している。それを解きほぐしていくことにより、現代社会における法過程がどのように国際化しているか、そして法律家はそれにどのように対応しなければならないか、を考える。実務的・理論的課題満載の新たな法分野に挑戦したい者を歓迎する。
計画と内容
  1. 主として日本語文献を用いてドーピング法の基礎を集中的に学ぶ。
  2. スポーツ仲裁裁判所(CAS)のドーピング紛争に関する直近の仲裁判断例を検討する。仲裁判断文の長さ・事案の複雑性に応じて、個人で担当するかグループで担当するかを決める。
  3. 仲裁判断例の検討を通じて得られた問題意識に基づき、レポートのテーマを決める。
  4. ゼミ生間で批判的検討を繰り返しながら、レポートを完成させる。
合否判定方法 ゼミでの議論への参加とレポート
その他の特記事項 CAS仲裁判断例・参考文献とも、英語である(希望があれば仏語のものも提供する)。英語の訓練の場としても活用されたい。 これまでに何を学んできたかは問わない。意欲さえあれば誰でも歓迎する。質問があれば、hamamoto@law.kyoto-u.ac.jpまで。