2012年度前期 グローバルガバナンス

講義の内容
 

 

4月10日

講義概要説明 (中西寛教授・M本)

4月17日 中西寛教授担当回
4月24日

TPP/EPA

WTOがあるのに、APECがあるのに、なぜTPPが必要なのか。このようなRTA: Regional Trade Agreementsは世界各地で激増しているが、戦間期のブロック経済の再来だろうか。

【予習課題】

予習課題 4月17日掲載

参考書対応部分 第5編第1章第1節から第3節

講義で扱った課題

  • WTO体制の基礎(法的観点から)
  • FTA/EPAが必要とされる理由
  • 戦間期ブロック経済が批判される理由
  • FTA/EPAとWTOとの両立性

配付資料

"Exercise: Globaphiles versus Globaphobes", in Peter van den Bossche, The Law and Policy of the World Trade Organization, 2nd ed., Cambridge, Cambridge Univ.Pr., 2008, pp. 73-74.

5月1日 中西寛教授担当回
5月8日

地球環境に関する国際法

越境汚染などと異なり、地球環境悪化問題は、誰がそれに対応(response)すべき(responsible)かが判然としない。単純な権利義務関係に分解できない地球全体の問題について、どのような法的対応が考案されているのだろうか。そして、それは実際に役に立っているか。

【予習課題】

予習課題 5月1日掲載

参考書対応部分 第5編第2章

講義で扱った課題

  • 関連する諸原理の基礎にあるもの
    • 持続可能な開発(発展)
    • 共通だが差異のある責任
    • 汚染者負担
  • 不遵守手続の存在理由と実践的意義
5月15日

ユーロ危機

EUはなぜこれほどまでに対策に手間取っているのか。EUが対応できないのなら、IMFは何かできないのか。そもそも、国際金融危機に法的対応は可能なのか。可能とすれば、どのような?

【変更】(5月8日)

翌週のBakardjieva-Engelbrecht教授の講義に合わせて、ガバナンスモデルとしてのEUを学ぶ。国家でも国際機構でもないsui generisな存在と言われるEUは、どこがどのような意味においてsui generisなのだろうか。

【予習課題】

予習課題 5月8日掲載

参考書対応部分 第5編第1章第4節

講義で扱った課題

  • なぜ直接適用可能性が焦点になるのか

配付資料(要PW。アルファベット2文字はいずれも大文字であることに注意)

5月22日 Antonina Bakardjieva-Engelbrekt教授(ストックホルム大学) EUに関する講義

【予習課題】

新たな課題はありません。15日の講義を受けて、15日の予習課題を再確認しておいて下さい。

参考書対応部分 第4編第5章第4節

配付資料(掲載予定)

中間レポート(5月22日掲載

  • 本講義のレポートは2回(中間・期末) 期末レポートについては中西寛教授から指示がある。
  • 中間レポートの詳細
    • 字数 1万字〜1万5千字
    • 内容
      • これまでの講義で扱われた事項に関するテーマ
      • 字数制限にふさわしい内容
      • テーマは受講生自身で設定する。ただし、M本の了承を得ることを要する。テーマ原案をe-mailにて送付して相談すること。
    • 文献引用方式
      • 以下のいずれかに依拠すること。
      • いずれの場合も、該当頁まで引用する。書名・論文名のみの引用は不要。
      • 参考文献リストの作成は不要。
    • 提出
      • 期限 6月22日(金)午前9時
      • 提出先 M本アドレスに添付ファイル(WordまたはPDF)で送付。送信記録を保存しておくこと。
  • テーマにつき了承を得られた後も、レポート作成の途中段階で随時質問して良い。
5月29日 中西寛教授担当回
6月5日 中西寛教授担当回
6月12日

ソマリア沖海賊対策活動

崩壊国家を放置できないとすれば、「国際社会」全体で対応するほかない。そのために、どのような法的道具があるだろうか。そのどこに問題があり、どのような改善が現実的に可能だろうか。

【予習課題】

予習課題 6月5日掲載

講義で扱った課題

  • 安全保障理事会の権限
  • 実務的問題
    • 捕まえて、どうする?
6月19日 中西寛教授担当回

6月21日5限

(日程変更に注意)

リビアとシリア

なぜリビアには武力介入がなされ、シリアにはなされないのか。政府が自国民を虐待する場合、「国際社会」はどのような対応をどのような手続でとることが可能か。

【予習課題】

予習課題 6月19日掲載

参考書対応部分 第5編第3章第2節、第3節

講義で扱った課題

  • 「中央集権的」制度の意味
  • 安保理権限の裁量性 「平和に対する脅威」概念
  • 「人道的干渉」「保護する責任」を巡る論争 道義的側面から
6月26日 中西寛教授担当回
7月3日 中西・M本合同討議
7月10日 休講