2010年度後期 国際機構法

講義の記録

講義の概要は →こちら

シラバス(初回講義にて配付) 12月3日以降の講義シラバス(修正分)(11月30日講義にて配付)

掲示板(IDは初回講義にて指示) 閉鎖しました

期末試験

授業アンケート

 

9月28日 第1回 史的展開(1) 国家主権の誕生

配布物

講義中に言及した資料(PPTスライドに載っていないもの)

次回への予習課題

  • 19世紀ヨーロッパ外交史の復習
9月30日 史的展開(2) 国際的安全保障体制構築の萌芽

配布物

次回への予習課題

  • 第一次世界大戦前後の外交史の復習

次々回の予習も始めておくこと。

10月12日 史的展開(3) "The Great War"の衝撃 国家主権論の展開

配布物 なし

講義中に特に言及したケルゼン・デュギー・セルについては、参考文献に掲げた諸論考を参照のこと。

いくつかの質問について掲示板にて回答しているので、参照されたい。

次回への予習課題

  • シラバスに記した問題について、適宜参考文献を参照しつつ、自分なりの回答を用意してくること。
10月13日 史的展開(4) 初の平和機構 国際連盟

配布物

次回への予習課題 シラバスの通り
10月15日

史的展開(5) 連盟体制の崩壊 満州事変・エティオピア

配布物

次回への予習課題

  • 駐日欧州連合代表部サイト 「欧州統合の主な出来事」を読んでおく。
  • EUサイト "History"の全体を読み、リンク先のビデオにも目を通しておく。
  • できれば、参考文献のいずれかも読んでおいていただきたい。
10月22日 ヨーロッパ統合(1) 統合史

配布物

次回への予習課題

  • 講義メモ(PPTスライドと同じPW)
  • 講義メモに引用されているEU条約(Treaty on European Union)およびEU運営条約(Treaty on the Functioning of the European Union)の条文は、必ず参照すること。
    • 両条約は、EUウェブサイトのEur-Lexでダウンロードできる。 上の方の Consolidated versions of...をクリック。
    • 日本語で読みたい場合は、 『ベーシック条約集 2010年版』(東信堂)を参照すること。リスボン条約による全面改正がなされているので、2009年以前の版は使えない。なお、『国際条約集』(有斐閣)に載っている両条約は抜粋であり、参照すべき条文が載っていないことが多い。
  • EUウェブウェブサイト Institutions and bodies of the European Unionから、
    • European Council
    • European Parliament
    • Council of the European Union
    • European Commission
    のページへ行き、それぞれの内容をざっと眺めておく。

次々回への予習課題

  • van Gend en Loos判決 特に、"Grounds"以降
  • Costa/ENEL判決 特に、"Gounds"以降
    • 関連条文 現在の条約とは異なることに注意。
    • 両判決に関する日本語解説としては、伊藤・法学教室(「参考文献」)が最も詳細であり、中村・須網『判例集』(「参考文献」) も丁寧に説明している。簡単なものとしては、松井『判例国際法』(全体の参考文献)もある。
  • これら両判決を熟読し、以下の問につき考えてくる。
    • 事実関係 何が争われているのか?
    • 直接適用可能性(van Gend en Loos)
      • 直接適用可能とは、どういうことか?
      • 何に直接適用可能性が認められるのか?
      • それはなぜか?
    • 優越性(Costa/ENEL)
      • 何が何に優越するのか?
      • それはなぜか?
10月26日

ヨーロッパ統合(2) EUの機構的構造

配布物

  • PPTスライド
    最後のスライドは、時間切れのため講義中には扱えなかった問題です。質問があれば掲示板にどうぞ。

次回への予習課題

 10月22日「次々回への予習課題」参照

10月27日 ヨーロッパ統合(3) EU法秩序の構想 構成国国内法秩序におけるEU法

配布物 なし

 van Gend en LoosおよびCosta/ENELについては、10月22日の「次々回の予習課題」を参照。

次回への予習課題

10月29日 ヨーロッパ統合(4) EUの外交政策

配布物

講義中に言及した資料

次回への予習課題

 10月27日の箇所に記した「次回への予習課題」を今一度確認しておくこと。

次々回およびその次(史的展開(6)・(7))への予習課題 (10月31日追加)

11月9日

ヨーロッパ統合(5) Piet Eekhout教授特別講義 "The new office of the EU High Representative and the new European External Action Service"

 この特別講義は、駐日EU代表部のご厚意により開催されました。

配布物

次回への予習課題

 10月29日参照

11月10日 史的展開(6) 国家主権を知らない世界 朝貢・冊封体制、イスラム圏、アフリカ

配布物

  • 講義メモ訂正 訂正済を10月29日欄に掲載

講義中に示した資料

  • ジョルジュ・デュビー(編)『ラルース 世界歴史地図』(ぎょうせい、1991年)
  • イアン・バーンズほか『アジア大陸歴史地図』(東洋書林、2001年)

次回への予習課題

  • 講義メモの指示の通り
11月12日 史的展開(7) 「国際」社会の拡大 「万国公法」と中・日・韓

配布物

次回への予習課題

  • 等松春夫「帝国からガヴァナンスへ――国際連盟時代の領域国際管理の試み」緒方貞子・半澤朝彦(編)『グローバル・ガヴァナンスの歴史的変容』(ミネルヴァ書房、2007年)
11月16日 史的展開(8) 植民地支配と「文明」 委任統治制度 人種差別問題

配布物

次回への予習課題

  • 田畑茂二郎「国際裁判における政治的紛争の除外について」法学論叢33巻5号(1935年)
11月17日 史的展開(9) 初の常設裁判所 PCIJ

配布物

講義中に言及した資料

次回への予習課題

  • 相馬保夫「ヨーロッパの労働者世界とその運動」歴史学研究会『講座世界史3 民族と国家――自覚と抵抗』(東京大学出版会、1995年)
  • 奥西孝至ほか『西洋経済史』(有斐閣、2010年)第8章
11月19日 史的展開(10) 経済・労働・文化問題の規律へ

配布物

講義中に言及した資料

次回への予習課題

  • 田畑茂二郎「ナチス国際法学の展開とその問題的意義」外交時報926号(1943年)
  • 田畑茂二郎「東亜共栄圏国際法への道」外交評論23巻12号(1943年)
11月26日 史的展開(11) 枢軸国の国際秩序構想

配布物

次回への予習課題

  • 紀平英作『パクス・アメリカーナへの道』(山川出版社、1996年)(抜粋)
11月30日 史的展開(12) United Nationsの国際秩序構想

配布物

講義中に言及した資料

次回への予習課題

  • 香西茂『国連の平和維持活動』(有斐閣、1991年)(第一章第二節)
    • 本日配付のシラバス(修正版)には、「平和のための結集決議」を12月21日に扱うとしていますが、次回12月3日に扱います。この課題文献に含まれています。
  • 国際連合憲章 英正文 html pdf
    • 講義にて指示し忘れていました。次回以降、国連憲章は必ず持参して下さい。講義では英正文を用いますが、日本語訳を参照したい場合は、シラバスに記した条約集を見て下さい。
12月3日 史的展開(13) 第二次大戦後安全保障秩序の基本型 国連集団安全保障

配布物

講義中に言及した資料

次回への予習課題

  • 紀平英作 11月26日配付分の前半部分
  • 中川淳司「国際開発体制と自由貿易体制の形成」東京大学社会科学研究所(編)『20世紀システム1 構想と形成』(東京大学出版会、1998年)
12月7日 史的展開(14) 第二次大戦後経済秩序の基本型 ブレトン・ウッズ体制の誕生

配布物

次回への予習課題

日本語での関連資料としては、シラバスに挙げた『判例国際法』および参考文献を参照のこと。

12月10日 史的展開(15) 国際機構法の誕生 損害賠償事件

配布物

講義中に言及した資料

次回(12月20日)への予習課題

  • 安藤仁介「国際人権保障の展開と問題点」国際法外交雑誌98巻1・2号(1999年)
  • 国連人権高等弁務官事務所サイト 人権関連諸機関

次々回(12月21日)への予習課題

  • 香西茂『国連の平和維持活動』(有斐閣、1991年)(第2章第2節1, 2、 第2章第3節1)

講義日程について お詫びと訂正

 先日配付した「シラバス(修正分)」は、本来あるべき12月24日(金)1限が欠けています。これは私の側の誤りですので、12月24日(金)1限は、学年暦通りに講義を行い、「シラバス(修正分)」で1月6日(木)(月曜時間割日)とされている「第23回 国際機構行為の有効性推定 ある種の経費事件」を行います。そして、1月6日には補講を行わず、冬休み後は1月11日からの再開とします。失礼しました。

12月20日 史的展開(16) 第二次大戦後国際秩序の新要素 人権
配布物 なし
次回への予習課題 12月10日参照
12月21日 史的展開(17) 冷戦と国際機構 平和維持活動の誕生
配付資料 なし

次回への予習課題

掲示板に追加があります。参照しておいて下さい。
12月24日 史的展開(18) 国際機構行為の有効性推定 ある種の経費事件

配付資料

次回への予習課題

 冬休みの間に、以下のサイトを隅々まで見ておくこと。

1月11日 史的展開(19) 国際機構の職員の地位 国際公務員法

講義で言及した資料

次回への予習課題

  • 位田隆一「南北問題と国際経済法」丹宗暁信ほか(編)『国際経済法 新版』(青林書院、1993年)
  • 位田隆一「『開発の国際法』理論」日仏法学16号(1989年)
  • 上川孝夫ほか『現代国際金融論 第3版』(有斐閣、2007年)「第11章 開発金融の諸問題」

1月18日21日(1月13日訂正)の講義への予習課題

  • 上川孝夫ほか『現代国際金融論 第3版』(有斐閣、2007年)「第13章 変容する国際金融機関」
1月14日(金)はセンター試験前日のため休講となります(うっかりしていました。すみません)。そこで、14日(金)予定の内容は17日(月)に行い、あと2回、1日ずつずらします。最終回に予定していた内容(「国家の相対的地位低下」)は、その一部を18日に予定していた内容(「冷戦終結の影響」)に取り込むにとどめ、補講はしません。(1月13日追加)

(1月13日追加)

17日(月)・18日(火)と講義が連続しますので、18日(火)の講義(「冷戦終結の影響」)の予習課題を記しておきます。シラバスに記した課題を意識しつつ、次の安全保障理事会決議を読んできて下さい。いずれも、1990-91年の湾岸戦争に関するものです。

  • SC Res. 660 (1990)
  • SC Res. 661 (1990)
  • SC Res. 662 (1990)
  • SC Res. 678 (1990)
  • SC Res. 687 (1991)  決議687のみ長文です。念のため。
期末試験につき、掲示板を見ておいて下さい。(1月13日追加)
1月17日 史的展開(20) 国際社会の多極化と国際機構 ブレトン・ウッズ体制の変容

配付資料

講義中に示した資料

  • 新国際経済秩序樹立宣言 国連総会決議 A/RES/S-6/3201 (1974)
      決議記号のS-6とは、「第6回の特別会期」を意味します。特別会期で採択された決議は、こちら
  • 国家の経済的権利義務憲章 国連総会決議 A/RES/3281 (XXIX) (1974)

次々回(21日)への予習課題(1月11日に指示済のものに加えて)

  • 松下満雄「WTOとはなにか」松下満雄(編)『WTOの諸相』(南窓社、2004年)
  • 上川孝夫ほか『現代国際金融論 第3版』(有斐閣、2007年)「第15章 パックス・アメリカーナの時代」
1月18日 史的展開(21) 冷戦終結の影響 安全保障面 安保理の「活性化」

講義中に示した資料 1月11日欄に示した予習課題

次回への予習課題 1月11日・17日参照
1月21日 史的展開(22) 冷戦終結の影響 経済面 経済秩序の再構成
配付資料 なし
   

授業アンケート

期末試験時にアンケート用紙を配布し、答案提出時または事後に回収。手法・内容とも学部共通。

アンケート用紙受領者数 78

回答者数 35(2回生28名、3回生7名、全員法学部生)

読み取り不可・未記入欄があるので数字に多少の誤差あり。

Q1 この講義への出席率は、おおむねどれくらいですか。
100-91%
10
28.6%
90-75%
14
40.0%
74-50%
4
11.4%
49-25%
3
8.6%
24-0%
4
11.4%
Q2 この科目の予習・復習などに積極的に取り組みましたか。
積極的である
3
8.6%
どちらかといえば積極的である
8
22.9%
どちらともいえない
9
25.7%
どちらかといえば消極的である
7
20.0%
消極的である
8
22.9%
Q3 講義の内容は計画的で理解しやすかったですか。
そう思う
9
25.7%
どちらかといえばそう思う
12
34.3%
どちらともいえない
8
22.9%
どちらかといえばそう思わない
5
14.3%
そう思わない
1
2.9%
Q4 教員の話し方は明瞭で聞き取りやすかったですか。
そう思う
18
51.4%
どちらかといえばそう思う
8
22.9%
どちらともいえない
3
8.6%
どちらかといえばそう思わない
3
8.6%
そう思わない
3
8.6%
Q5 この講義を聴いてこの科目への興味が増しましたか。
そう思う
10
28.6%
どちらかといえばそう思う
13
37.1%
どちらともいえない
7
20.0%
どちらかといえばそう思わない
3
8.6%
そう思わない
2
5.7%
Q6 教材(教科書・配付資料)は適切でしたか。
そう思う
3
8.6%
どちらかといえばそう思う
12
34.3%
どちらともいえない
11
31.4%
どちらかといえばそう思わない
6
17.1%
そう思わない
2
5.7%
Q7 この講義に対する総合評価はどうですか。
良い
7
20.0%
どちらかといえば良い
14
40.0%
どちらともいえない
8
22.9%
どちらかといえば悪い
5
14.3%
悪い
1
2.9%

Q8 この講義の良い点について、自由に記載して下さい。

Q9 この講義で改善して欲しいと思う点について、自由に記載して下さい。