2010年度通年 演習(国際機構法)

演習の概要

演習の概要・目的
 国際機構法の研究に必要な「素養」を身につけるため、基礎的問題について理論・実証のバランスの取れたフランス語文献を精読する。
計画と内容
 ヨーロッパ連合と主権論とを扱う文献を読む。

 ヨーロッパ連合を扱うのは、それが国際機構法研究・国際法研究に格好の素材を数多く提供してくれる存在であるにも拘わらず、近年、研究の専門化の著しい進展に伴って国際機構法研究者から忘れられがちになっているからである。

履修要件
 国際法について学部水準の理解を有していることを前提とする。
成績評価の方法・基準
 平常点による。

 理由の如何を問わず、3回以上欠席する者は評価の対象としない。

教科書
  Florence Chaltiel, La souveraineté de l'Etat et l'Union européenne, l'exemple français, Paris, LGDJ, 2000, xii+601p.

 本書を1年で読み切る。

参考書等

ヨーロッパ連合について学んだことのない者は、以下の2冊に目を通しておくことを勧める。

  • 遠藤乾(編)『ヨーロッパ統合史』(名古屋大学出版会、2008年)
  • 森井裕一(編)『国際関係の中の拡大EU』(信山社、2005年)
その他
 オフィスアワーは開講時に指示する。