国際機構法 2009年度後期

授業アンケート

実施方法(法学部共通)

  期末試験時に試験問題と共にアンケート用紙を配布し、試験終了時に試験室内にて提出するか、あるいは、後日事務室前の指定箇所に提出。結果は、成績提出後に教員に通知。

 

アンケート用紙受領者数=期末試験受験者数 78名

 

回答者数 35名 うち、2回生24名、3回生9名。

 

項目 選択式7問、自由記述2問。全て法学部共通。

Q1 この講義への出席率は、おおむねどれくらいですか。
100-91%
17/35
48.6%
90-75%
4/35
11.4%
74-50%
3/35
8.6%
49-25%
5/35
14.3%
24-0%
6/35
17.1%
Q2 この科目の予習・復習などに積極的に取り組みましたか。

積極的である

4/35
11.4%
どちらかといえば積極的である
7/35
20.0%
どちらともいえない
8/35
22.9%
どちらかといえば消極的である
7/35
20.0%
消極的である
9/35
25.7%
Q3 講義の内容は計画的で理解しやすかったですか。
そう思う
12/35
34.3%
どちらかといえばそう思う
9/35
25.7%
どちらともいえない
12/35
34.3%
どちらかといえばそうは思わない
1/35
2.9%
そう思わない
1/35
2.9%
Q4 教員の話し方は明瞭で聞き取りやすかったですか。
そう思う
15/35
42.9%
どちらかといえばそう思う
12/35
34.3%
どちらともいえない
5/35
14.3%
どちらかといえばそうは思わない
2/35
5.7%
そう思わない
1/35
2.9%
Q5 この講義を聴いてこの科目への興味が増しましたか。
そう思う
15/35
42.9%
どちらかといえばそう思う
10/35
28.6%
どちらともいえない
8/35
22.9%
どちらかといえばそうは思わない
1/35
2.9%
そう思わない
1/35

2.9%

Q6 教材(教科書・配付資料)は適切でしたか。
そう思う
4/35
11.4%
どちらかといえばそう思う
9/35
25.7%
どちらともいえない
8/35
22.9%
どちらかといえばそうは思わない
9/35
25.7%
そう思わない
5/35
14.3%
Q7 この講義に対する総合評価はどうですか。
良い
11/35
31.4%
どちらかといえば良い
13/35
37.1%
どちらともいえない
7/35
20.0%
どちらかといえば悪い
2/35
5.7%
悪い
2/35
5.7%

Q8 この講義の良い点について、自由に記載してください。

Q9 この講義で改善して欲しいと思う点について、自由に記載してください。

 (M本)以下、適宜分類して示します。単一の回答が分割されている場合があります。

講義の内容
国際法への興味が湧きました。
やっている内容はおもしろい。
× いまいち講義の論点がわかりにくいときがあったので、どう復習すればよいかわからないときがあった。
× レベルが高すぎました。
× 試験が難しすぎる。
× 講義の内容がかなり難しかったです。講義にもちゃんと出席していたのですが、試験も難しかったです。
講義の手法
理論的に説明されてておもしろかったです。
学生に対していろいろと質問を投げかけてくれたので、どのような事柄について、どんなことが問題になるのか考えるきっかけになってよかったです。
学生のアイディアを積極的に受け付ける点。
講義中に先生が学生に対して質問することがよくあり、そのとき、自分も考えることができるので、印象に残るというか、頭に残りやすかったです。
ソクラティック・メソッドで講義してくださったのが刺激的でよかったです。
× しばしば質問が少ない回がありましたが、もっと積極的に質問してくださってもよかったと思います。
講義資料の多くが英語であること
英文で書かれた資料を多く読むことができた点。

予習教材がほとんど英語の文書だったので、かなりの量の英語に触れることができ、とても勉強になりました。
英語を読むのはちょっとめんどくさかったです。
× 判例などを英語で配られても、正直言ってそれを読んでくることは僕の能力の限界を超えました。
× 英語の資料が多かったので、日本語版も配って欲しかったです。
× 資料が多いし、さらに英語。予習の質と量を要求しすぎである。京大生の英語力は入学時がピーク。英語の資料を予習しても、直訳になるからわからないし、理解に対しての時間のコストがかかりすぎる。あと授業で先生が英語を読むスピードも速すぎる。英語の授業でもないのに、学生の英語力を求めすぎ。法学部の専門科目じゃないんですか?
× 英語での予習課題をもっと増やしていただきたかったと思います(論文等も含めて)。
講義資料の量
× ちょっと予習課題が多すぎる。
× レジュメの量が多すぎる。もっとコンパクトのにエクストラクトして欲しい。結局伝えたいことがぼやける。
× 資料が多すぎる。予習課題の分量が多く、全部やっている暇がない。
× 資料がやや煩雑でした。量が多いという意味で。
× プリントが多いです。持ち運ぶのが大変です。
 

コメント(M本) 

 他の項目については特に言うことがありませんが、ここでは一言述べておいた方が良さそうです。

 例えば、カリフォルニア大学サンディエゴ校のPol 245: International Organization (2〜3回生向け)のシラバスを見ると、私の「国際機構法」の3倍程度の予習課題を課していることが判ります。また、デューク大学のIntroduction to International Politics(新入生向け)のシラバスを見ると、 3倍とは言わないまでも2倍程度の予習課題が課されています。 アメリカ合衆国の大学は学部で法学を教えないので、いずれも政治学の講義ですが。また、シンガポール国立大学のUnited Nations Law and Practice (2〜3回生向け)では、Law and Practice of the United Nationsという650頁程度の本を使っていますね。

  最近は、世界の多くの大学がシラバスを非公開とするようになったので例を示しにくいのが残念ですが、ともあれ、国際法・国際機構法講義のおおよそのグローバル・スタンダードからすれば、私の講義は予習課題の(かなり)少ない方に分類されます。もちろん、受講生が英語を母国語としていないことに配慮した結果です。

 また、「コンパクトにエクストラクト」しないのは、意図的なものです。「ここが重要」と誰かが整理してくれた資料のみを見るのではなく、できるだけ「生(なま)の資料」に触れ、そのどこが重要なのか、なぜそこが重要なのか、読み解く力を付けることが必要です。みなさんが仕事に就いた際、「ここが重要」と誰かが「コンパクトにエクストラクト」してくれた資料に出会うことばかりではありません。

その他
Webサイトがあること。先生がオシャレなこと。
掲示板などウェブが充実していました。
掲示板での問題添削が理解を深めるのに役立ちました。丁寧なご指導ありがとうございました。
ニュースで流れているような国際問題について自分で関心を持ってみることができるようになった点。
教授の専門性の高さから、深い学習が可能な点。
× 自主学習が必須であるのに、それに適した教材や学ぶ術が少ない。その割に講義内容、テストが難しすぎる。
× 1限目はキツイ。