国際機構法 2009年度後期

講義の概要

以下は、『便覧』に掲載されたものと同一です。

 

授業科目

国際機構法

配当学年

2・3

担当教員名

教授 M本正太郎

開講期

後期

成績評価の方法

期末試験

週コマ数

週2コマ

教科書

特に指定しない

単位数

4単位

参考書

藤田久一『国連法』(東京大学出版会、1998年)、佐藤哲夫『国際組織法』(有斐閣、2005年)、最上敏樹『国際機構論』(東京大学出版会、第2版、2006年)

その他

松井芳郎(編集代表)『判例国際法』(東信堂、第2版、2006年)

講義内容

 

 

1.授業のテーマと目的

 プロセスとしてのinternational organization(国際社会の組織化)と被造物としてのinternational organization(国際機構)との法的意義を検討することを通じて、国際関係を法的に把握する力を養成する。

2.授業計画と内容

 本講義は、大きく6部に分かれる。講義の詳細な計画を開講時に配布する。以下は、概要である。


 第1部 導入(歴史的展開(国際連合設立まで)・主要国際機構の概要)(2回) 
 第2部 構造(基礎構造・機構的構造・意思決定)(3回)
 第3部 地位(誕生・法人格・責任・特権免除・消滅)(5回)
 第4部 権限(根拠・内容・限界)(7回)
 第5部 地域(EU・ASEAN等)(6回)
 第6部 総括(国際統合理論・民主的正統性・憲法化)(4回)

 講義においては、基本的・理論的な事項を十分に押さえた上で、国際機構に関する規範・理論が現実の国際関係においていかに機能しているかに力点を置いて講じる。そのため、講義に参加するためには十分な予習が求められることに留意されたい。


 国際機構法は、現在の国際社会を法的に見るための重要な視点を提供してくれる。国際関係に関心のある者、国内法とは異なる観点から眺めることにより「法」について考えを深めたいと思う者の参加を歓迎する。